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プログラミングでメシが食えるか!?

組織は、「我こそは」という人だけで成り立つものでもない

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昨日の「聞かれて黙っているというのはどういうことなのか・・・」のような話題は、意外とアクセス数も多く、知り合いを中心にコメントもいただくことが出来、自分の頭の整理にとても役立つのですが、ブログという性質上、あまりにも具体的なことは書けないことが多かったり、背景まできちんと説明しきれない(分量的に)ということもあり、あまりに極端なことを書くと、偏った取られ方をしてしまう心配もあり、書く側としても気をつけなければならないと感じています。

さて、私のブログや著書では、「得意分野こそ命」「アピールができなくてどうする?」というような熱いメッセージが多いので、私がそういうタイプの人たちだけを必要としているというような、極端な見方をされてしまうことがあるようで、実際、社内でも「小俣さんは自力で開拓できるような人以外はいらないと考えているのですか?」というような話を雑談混じりに聞かれることもたまにあります。

私は、「我こそは!」という人たちばかりを集めたら立派な組織ができるというものではないと思っています。

組織には様々な役割が必要なものです。切り込み担当も必要ですし、しっかりと固める役割の人も必要です。切り込み担当ばかりで組織を作っても、仕上げられないかもしれませんし、きめ細かなサポートもできないかもしれません。

とはいえ、当社を含め、大抵の組織では、「我こそは!」というタイプの人が足りない、あるいは、活躍しにくい状態になっているのではないかということも感じています。新事業や新しい顧客を開拓したり、提案したりすることができるタイプの人は、そもそも絶対的に数が少ないと思います。言われたことや目の前のことをこなすことに比べて大変だからです。開拓自体が大変ですし、さらに、新しいことを言うと抵抗勢力が現れるので、なおさら大変なのです。そこで、熱いメッセージをどんどん書きたくなっているわけなのですが、そうでない人は不要と言うことではありません。

しかし、じっくり固めて守るタイプの人が活躍するためにも、切り込みタイプの人の存在と行動は重要なのです。会社で考えれば、まず仕事が集まらなければ始まらないのです。切り込んで仕事を作り出すことができる人がいなければダメなのです。当社のように小さくてブランド力もない会社は、どんどん切り込んでいかなければ仕事は集められません。独立系中小企業の宿命です。基本的に「自分がやらなければ誰がやるのか?」という状態なのです。

全員が切り込みタイプになれ!と言っているわけではなく、切り込みタイプが活躍しやすい状態を作らねば、というのが私の本当の思いです。

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