どの業界も同じみたい:理容業界とIT業界
この週末に髪の毛を切りに行ってきました。たまたま2月21日の記事にも美容室の話題を書いていましたが、このときはちょうどBlackBerryBoldを買った直後で、今回はiPhoneを買った直後と、不思議な共通点にビックリしているのですが。。まあ、そんなことはどうでも良くて、私は毎回美容室の店長さんにカットしてもらっていまして、店長さんとの会話がとても楽しみなのです。
大抵は趣味のこととか雑談が多いのですが、けっこう仕事の話もします。今回教わったのが、
・美容師というのは、美容学校に2年通うと国家資格が取れるが、お店で仕事に使えるレベルにはほど遠く、実際はその後お店で2年くらい指導しないと駄目で、教える内容は意外とお店によって個性が違うもの。最初に良いお店で教われるととてもいい。
・チェーン店などはお店の個性をあまり出しにくく、担当者によって全くばらばらのイメージになることも多いのは、チェーン店の美容師が即戦力を雇っていたりすることが理由の場合もあるみたい。
・店長さんは28歳くらいで独立したが、美容師も30歳後半くらいになると、雇われの立場は微妙で、歳を取るほど稼げるというものでもないので、高い給料を払うより、若い人を雇う方がお店もフレッシュな感じになって良い場合も多いもの。
・最近はあまりないかも知れないが、独立する資金を稼ぐまでの間、お店の1席だけ借りて仕事をさせてもらうような形態もある。
まあ、メモを取っていたわけではないので、だいぶニュアンスが違っているかも知れませんが、私の頭の中ではこんな感じに記憶してました。
何が言いたいかというと、ほとんど全てそのままプログラマーにも当てはまることです。プログラマーは国家資格を持っていなくてもできることが違うくらいで、それ以外はほとんど同じイメージですね。
さらに、美容室はある程度ターゲットが固まっていないと流行らない、ということも話してました。何でも言われるままにやるような仕事では差別化ができないというようなことで、これまたプログラマーと同じです。お店に髪の毛に直接関係ないような、アロマやネイル、リラクゼーションスペースなどを設けるのは、お店のイメージ作りのためで、直接それで儲かるかどうかより、お店がどういう雰囲気を醸し出すかに効果があることなども、売らなくても製品を作ってアピールしておくのと同じような感じかも知れません(こじづけかもしれませんが)。
女性と男性で違うらしいのですが、たまたま通りかかって来店してくれるお客さんはあまり固定客になりにくく、しっかりネットなどで調べたり、口コミで来てくれたお客さんは固定客になりやすいことなども、興味深い内容です。
このお店のホームページでは、実は店長さんはまったく(?)登場しませんが、これも、店長に指名が来るのではなく、若い人にどんどん指名が集まって欲しいから、など、いろいろ考えて見せ方も工夫しているものなのですね。
ということで、業界が違っても、店長さんは美容師のプロであると共に、経営のプロでもあり、とても参考になる話をしてくださるのです。さらに、客商売のプロでもあるので、話の聞き方、膨らませ方など、見習いたい部分がたくさんあるものです。
私はおそらく家族で一番髪の毛のカットにお金がかかっていると思います(そんなに高いわけではありませんが)。2ヶ月に1回カットをするだけですけど。。それでも他の安いお店に行きたくないのは、店長さんとの会話が楽しみなのと、プロのレベルの接客をしてもらえるからです。
意外と、同業者を観察するよりも、異業種の方が客観的に見ることができて、参考になりやすいかも知れませんね。