エフェクター作成:コーラス
久々の音楽ネタです。またまたエフェクターキットを作成しました。いつもと同じでタッキーのキットです。「SpaceEnsemble」というコーラスで、元になっているのは、国産の某ビンテージコーラスということなので、詳しい方はすぐにピンとくるでしょう。
今回は手抜きをしてプリント基板を使いました。部品点数が多く、プリント基板でも結構大変です。プリント基板の良いところはなんと言っても配線ミスがほぼなくなることですね。一発で動きました。
写真で見ると普通のコンパクトエフェクターのサイズに見えますが、実際は一回り大きいケースです。コントローラーはDEPTH、RATE、MIXさらにVIBスイッチがあります。VIBをONにするとエフェクト音のみ出てくるようになり、かなり強烈な音色になります。
では、早速サウンドサンプルでも。バカの一つ覚えですが、StardustをMOONのストラトで弾きました。PUはセンターハーフトーンで、録音はいつもと少し違う構成で、Keeleyのコンプ→SpaceEnsemble→BluesJunior→Weberアッテネーター→GT-R1と、アッテネーターのラインアウトでライン録音しました。単に夜中だったのでスピーカーで音を鳴らせなかったという所ですが。。アンプのスプリングリバーブも軽くかかってます。
サウンドサンプルはこちらへ。
ラインアウトは当然モノラルで、GT-R1での録音もモノラルのままです。でもコーラスがかかっていると意外とヘッドフォンでも聴きやすい感じになりますね。最後にVIBをONにした異様な音色も入ってます。ライン録音は少々ノイズが目立ちますが、まあなんとなくそれっぽい音色になります。
SpaceEnsembleの設定はこんな感じです。かなりDEPTHもMIXも大きくしてあります。
コーラス系だと、ステレオアウトならBOSSのDimensionCが大好きだったのですが、モノラルで使うと結構フニャフニャした感じになり、モノラルで自然なコーラスが欲しかったのでした。このコーラスはビンテージで人気の某国産コーラスの回路を使っていますので、さすが、自然で綺麗なコーラスで満足です!
使っているICは、MN3101,MN3007,TL022,JRC4558Dですが、TL022はTL072が付属してました。072の方が高域が出る感じでしょうか。4558Dは手持ちの中で気に入ったJRC4558DD艶ありに入れ替えてあります。3007はBBD(Bucket Brigade Device)素子で、要するに遅延させるためのアナログICです。3101はClock Driverです。BBD関連はアナログディレイなどでも使われてましたが、すでに製造中止だそうです。最近は何でもデジタルですからね。
歪み系ばかり作ってたのですが、やっぱりコーラスも良いですねぇ。気に入りました!