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ネットマーケティング雑誌の読者アンケートがFAXな件

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 日経ITproに前田記者の「ITでダメ人間になっていく私」というコラムが掲載されている。このITが発達した時代に銀行の窓口で専用の払込用紙で支払う作業が残っていることの手間さを憂くとともに、逆になんでもITで済まそうとしてITに振りまわされ気味な最近の我々への戒めとしてとても面白いコラムだったが私がこれを呼んでふと思い出したのは、日経ITproと同じ日経グループで発行している日経ネットマーケティングという雑誌の読者アンケートのこと。

 この雑誌はインターネットやWebを活用したマーケティングやビジネス活用を中心に扱うもので、毎回豊富な事例が掲載されていて参考になる。私は会社で購読しているのだが、なぜかこの雑誌の読者アンケートって、毎号B4の紙が同封されてきてFAXで返送するようになっているのだ。
 いまどきFAXを送信するのは結構大変だ。情報漏えい対策に煩い昨今ではFAXで送る書類の内容のチェックだけでなく、送り先の間違い防止の為に電話番号を入力したら必ず他人に確認してもらうなど余計な手間がかかる。最終的に送った情報の証跡を残すために情報移送表なんて書類を残すことを求められる会社もある。
 雑誌のアンケートを送るのに都度こんな作業をやるのは面倒この上ない。

 なぜ読者アンケートがFAXなのか前から疑問に思っている。日経ネットマーケティングを読む人なんて皆インターネットを使える環境を持っているだろうし、ほとんどの人はWebインターフェースでのアンケート回答には抵抗がないはずだ。集める側でのデータ集計の手間を考えてもFAXで来たものを集計する作業は例えOCRを使ってもWebでのリアル集計には劣る。日経ネットマーケティングの記事を編集している人たちがWebアンケートの利便性を知らないわけはないだろうし。

 これってもしかして日経ネットマーケティングの編集部からの「ネットで情報収集するだけのぐうたらな態度ではだめだ,たまには新聞や雑誌のような紙媒体を使ったり電話やFAXの良さを確認してみなさい」というメッセージなのだろうか。

===当ブログでの過去の紺屋の白袴エントリー

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