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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

SNSサービス事業の今後の収益モデル

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 大木さんの人気エントリー「mixi は、増えてどうなる」を読んで“なるほどなぁ”と共感していたところ、石川さんが今のmixiの収益源のひとつであるプレミアム会員制度についての分析をされた。私個人はプレイミアム会員ではないが、なるほど今のmixiには315円を支払わせるだけの魅力と勢いがあるのはなんとなくわかる。
#個人的には結局今のSNSを走らせているのは、現代社会で地域とか会社とか親戚関係で希薄になった繋がりたいとかワイワイガヤガヤしたいという心の乾きを見たしたいということではないかとぼんやりと推測している。
 しかし以前にも紹介したようにこのような媒体はmixiを始めとするSNSが最初のものではなく、古くはパソコン通信でも同じような使われ方や活動が行われていた。変わったのは環境のほうで国民全体の情報リテラシーが上がってパソコン通信よりインターネットのほうが身近で利用者も増えたことくらい。ITMediaの最新の「SNSはパソ通コミュニティーの再来なのか?」というニュースでもSNSとパソコン通信の共通点を挙げている。
 さて、そうなってくると今のSNS事業者が収益をあげて事業会社として生き残っていくためにとる今後の戦略は結局昔のパソコン通信事業者に近くなるのではないかと推測する。
 例えば、SNSの売りのひとつに共通の趣味を持ったコミュニティの存在があるが、パソコン通信の時のように企業が広告宣伝費としてお金を払ってSNS内にコミュニティを設置して運営するというビジネスモデルがでてくるのではないか。現在は企業がインターネット上に独自にSNSを構築することが流行であるが、こうやって独自に一からコミュニティを立ち上げるのとmixiなどの既存の会員を持つSNS上にコミュニティを設置運営するほうがコストパフォーマンス的にどっちが優れているのか?これはくしくもパソコン通信時代に自前でBBSサーバを立ち上げるかNIFTY Serve上にスポンサードフォーラムを持つのどっちが有効かという議論で一旦の結論は出ている気がする。SNSは招待制でクローズであるので企業がターゲットとするユーザ層と異なるというのは、mixiが500万人を超えた今ではもうあてはまらない。あるいはもし本当に必要なユーザ層がいないのであればスポンサー企業に招待権を与えてスポンサー企業のホームページから誘導させればSNS事業者のメリットにもなる。
 あとは、NIFTY Serveで言うパティオなど、SNS上に参加者各自がクローズドなコミュニティを設置して運営しながら情報交換するサービスなどもプレミアムサービスに追加されるかもしれない。今後多分パソコン通信時代と同じようにユーザ個人毎のオプションメニューの充実化や細分化という形式がとられるのではないか。前述したように石川さんのエントリーにあるように今のSNSにはオプションの追加料金を払わせるだけのパワーがあるからこの流れとなる可能性は高い。
 Web2.0に関する議論やそのサービス企業の展開がインターネット創生期に行われたものと酷似しているように、SNS事業者の今後の展開はパソコン通信事業者の過去のそれと似てくると推測する。

Comment(2)

コメント

> SNSは招待制でクローズであるので
つい先日「GoogleがMy Spaceの広告、検索事業を獲得」というニュースが流れたばかりなのですが。
http://www.nikkei.co.jp/news/kaigai/media/djBET0888.html
これを知っていたら、まずこの前提から練り直す必要が出てくるのですけど。

吉川さん、こんにちは。
なるほど、最近SNS(主にmixi)について今後どうなんだろう?と考えることがままありましたが、パソコン通信に近いという捉え方は、ひとつの解として興味深いと思いました。もっとも、ある種特定の層が主体となっていたパソコン通信(これは、PCの普及とかPC操作そのものの技術的なハードルの高さゆえ)に比べSNSは、誰でもやってるに近いところが異なるので、そのあたりの注意は必要だと思いますが。いずれにせよ、SNSがちょっと面白い仕組みという域から、コミュニケーションのプラットフォームになっていく可能性もあるということかもしれませんね。プラットフォームとしては、そのシェアが価値そのものに密接につながってくると考えると、多くのSNSのような紹介制でクローズという前提はむしろ足枷になってしまうかもしれません。このあたり、もう少し考えてみたいと思います。

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