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サッポロ飲料における社内ブログの構築事例

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サッポロ飲料が社内ブログで情報共有、4月から全社員500人で活用」というニュースがでていた。

 構築したのは、社内ブログの普及を進める日立製作所とある。ただしこの記事を詳しく読み進んでいくと、このブログの内容は

  1. 情報システム関連
  2. 新商品発売/終売情報
  3. お客様相談室の問い合わせ情報
  4. サッポロ・グループ全体の通達、お知らせ
  5. 営業情報
  6. 社内、グループ各社、主要取引先の慶弔情報
  7. 人事異動

 ということで、この内容から推察する限り、昨今一部で注目を集めている「全社員が情報発信者となり相互に気づきやアイデアを発信・共有していく」といったような情報共有・活用型の社内ブログとは異なるようである。

 どちらかというと先日取り上げた「社内情報連絡」アプリケーションをブログで構築した事例に近いといったほうが良いのではないだろうか。こういった社内における各種連絡情報の更新通知をRSSで行うというアイデアは社内ブログ登場以前からあったアイデアである。ちなみに私はこの形式の場合、社内ブログとは呼ばずにブログツールのCMS的活用と呼ぶようにしている。

 社内の通達・連絡のみならず技術関係の掲示板への新規記事の投稿やドキュメント共有システム上の雛形文書の差し替えの実施をフィードで発信すれば、社員は社内の情報の更新をいち早く知ることができる。現在はフィード情報を全社ポータル上に表示するほうが一般的であるが、全ての情報の更新をフィードで伝えるようになればRSSリーダー機能を取り込んだメーラだけでポータル機能を包含できる可能性もでてくる。またこれとは逆にメールをフィードで代用する動きもあり、この場合はWeb型のRSSリーダーで社内の情報を全部把握できようになるというゴールになるだろう。

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