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企業とブロガーはコミュニケーションできるのか?

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最近、企業がブロガーに記事を書かせて、報酬を与えるというケースが非常に目立ってきた。
NHKのテレビでそのからくりが紹介されて、ブログだと信じていたのに炎上したケースがあった(らしい)と報道された。
http://www.j-cast.com/2006/11/07003721.html
当のご本人のサイトを見てみると炎上の形跡は伺えなかった。
http://ameblo.jp/sayaka-bono/day-20061103.html(放送当日)
その後も、この見事な対応ぶりなので、報道側のほうが問題だろうと感じる。
http://ameblo.jp/sayaka-bono/day-20061106.html(取材をうけて)

ウォルマートの駐車場が便利で、全米のウォルマートの駐車場に宿泊しながらキャンプを続けていくというブログ
Walmarting Across America
がやらせブログとして、話題となった。
PR会社「Edelman Worldwide 」の社長がブログでも謝罪することにより、沈静化したが、ブログでさえも信用できなくなった時代ともいえる。

そもそも、なぜブログを読むのかというと、いろんな広告などのしがらみのあるメディアや企業側だけの論理によるコマーシャル以外の、本当はどうなの?ということが知ることができるからだろう。
その利点が、従来のマーケティングの手先として、動き始めると、何を信頼してよいのかわからなくなる。現在でも、有名ブロガーのもとには、いろんな甘い条件が集まるという。
最近では、ブロガー記者会見も多くなった。

しかし、生業を持っているブロガーが日中に動くことができず、企業側も夜にブロガー向けの記者会見を用意するようなはからいも生まれてきた。さらに、紹介して、いくら金銭を渡すというモデルから、少しずつ、ブロガーのカルチャーを認識し(企業も広告代理店も)、ブロガーのメリットを、アフリエイト側とする傾向が見え始めてきた。

アフリエイトとして枠組みがあれば、ブログの読者も、他で買うくらいなら、好きなブロガーのサイトから購入してあげたいという文化があるからだ。このあたりをよく考えてみるだろう。
100shiki.comの田口氏は、「ビジネスブックマーク」なる、便利なブックマークを展開するAdobeを絶賛している。
企業がブロガーとコミュニケーションしようと考えた時、何をすれば?うまくいくか?というWhat発想ではうまくいかない。どうしてもらうと、いいだろうか?というHow発想でなければならない。

自社の利益よりも、ブロガーの金銭以外の利益を考えるとそこにはたくさん答えがあるだろう。







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