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“軽自動車1台分の費用”でヨットを所有して港や島を旅できる、ってホント?

軽自動車1台の予算でヨットを買うぜ!

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 敬礼! 船長(自称)のながはまです。
 ヨットにまつわる「大いなる誤解」を解くために始めたこのブログも、第2回目にして早くもクライマックス、「軽自動車1台の費用でヨットを買うぜ!」というお話です。

「ぼくもヨット欲しいなー」というブログの書き込みやTwitterのつぶやきを意外とよく目にするのですが、たいてい、次に続くのは「宝くじでも当たらないと買えないけどねー」という結論です。どうも「ヨット1隻、数千万円」というのが、多くの人が考える「想定実売価格」のようです。

 数千万円、というヨットもないことはないですが、それは、よほどの上流階級が特注で建造する真の意味の「ヨット」(英語でヨットの意味するところは、"個人所有の豪華なレジャー用船舶"であったりする。日本語でヨットと呼ばれる小型帆船を英語でいうと"セイリングクルーザー""セイリングボートになる)で、国内で建造される量産タイプの新しいヨットなら、数が多い全長30フィート(約9メートル)級のモデルで1000万円以上、全長26フィート(約8メートル)級のモデルで600~800万円程度が主流です。

 うーん、確かに、高級国産車や標準的な外車よりは高くなりますかね。

 で、庶民としては「中古艇」に目を向けるわけです。日本で唯一のヨット専門誌「KAZI」(舵社)には、中古艇業者の広告や読者の「売ります買います」投書が毎号掲載されています。モノクロページに掲載されたそれらの中古艇を見ていただくと、「のええええっ!?」と驚いてもらえるはずっ。

 多くの場合、30フィート艇で「300万円」程度(!)~、26フィート艇で「100万円」程度(!!)~、個人売買になると、50万円(!!!!)~、もしくは「差し上げますっ」(!!!!!!!)という価格が設定されています。私がヨットを始めようと思ったきっかけも、それまでヨットに持っていた「宝くじでも当たらないと買えないけどねー」というイメージを思いっきり破壊してくれた中古艇の"爆安"価格でした。

「でも、なんかこれ、"船歴15年"とか"船歴20年"とか"船歴不明"とか書いてあるんですけどー」

 そう、売りに出ている中古艇の多くが、完成してから15年から20年以上過ぎている、車で行ったら「骨董品」になりそうな高年式だったりします。しかし、ヨットの多くは経年劣化が進みにくいFRP(強化プラスチップ繊維)で船体が作られていたり、マストやそれらを固定するワイヤー("ステー"と呼ぶことが多い)といった金属製部品に腐食に強い素材(ステンレスでも腐食に強いクラスを採用するケースが多い)を使っていたりするおかげで、たとえ「船歴20年」の船でも実用に耐える船がごく普通であったりするのです。

 ただ、中古艇で注意してもらいたいのが「程度の見極めが難しいこと」です。相場と比べて、価格が異様に安い中古艇が市場に流れるときがありますが、こういう場合は、なにかしらの問題を抱えている可能性があります。また、価格が相場相当でも、チェックしにくいところに不具合が隠れている事例もまれに見聞きします。

 長い実績がある大手の業者では信用問題もかかわってくるので、「整備済み」「アフターサービスあり」で販売する代わりに価格は高くなる傾向があります。逆に、「現状渡し」「購入者のレストアが前提」という中古艇では価格が安い代わりに、自力で不具合部分を見つけ出して整備を行うことになります。自分で負担した整備費用を考えると整備済みの中古艇とあまり費用が変わらなかった、ということもよく聞く話です(実は筆者も経験済み)。

 このあたりの「中古艇の目利き」については、別な機会に改めて紹介する予定ですが、とにもかくにも「船歴20年の26フィートヨットが整備済みで150万円」で購入できるのは事実。自分のヨットを持ちたいけれど、夢のまた夢だよねー、とあきらめていたあなたっ。1隻どう?

「っていってもさー、船を置くマリーナがべらぼうに高いというじゃない」

 いやいやいやいや、それも誤解。大いなる誤解なのでっす!

 というわけで、次回は「都内の駐車場料金でマリーナにヨットを置く」というお話。くわー、また「金」の話かよ!

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