そもそもクリエイティブ思考
私は子どもの頃、「そもそも同じ人間なのに、どうして大人になると子どもの気持ちがわからなくなってしまうのだろう」そう思っていました。
実はそんな『そもそも思考』は、子どもの頃はみんな持っていました。その証拠に子どもはすぐに「なんで?なんで?」と大人に聞きます。そして子どもなりに向き合わないといけないことがあると、すごく考えたり、傷ついたりします。
友達って?勉強って?学校って?死んだらどこへ行くのかな?
思い起こせば、わからないもの、答えのないものに興味を持った時期があるはずです。
もちろん個人差はありますが、「なんで?」から知的好奇心が育くまれ、行動が生まれ、成長への原動力になっていくのです。
クリエイティブ力を飛躍的に高めたい場合も、そんな『そもそも思考』が、大きな力になってくれます。新しいものを生み出すためには、諦めずに継続的に行動するためのエンジンが必要です。「そもそも思考」は、そんなエンジンとなり、ぶれない軸となってくれます。
「発想力を高める5つの方法」などのHow to を身に付ける前に、「そもそも、それって必要なの?」「そもそも本当の問題は何?」「そもそも自分はどうしたいの?」「そもそも誰が困っているの?」などなど、本質に向き合う段階を踏むと、プロセスも結果も違ってきます。
「そもそも思考」→「手法・計画」→「行動」→「結果」→「そもそも思考で振り返り」→「手法・計画」→「行動」→「結果」→「そもそも思考で振り返り」・・・って感じ。とても単純ですが、プロジェクトが進まない、迷走中なんて場合は、このサイクルがどこかで止まっています。
ただ、『そもそもクリエイティブ思考』は、地味だし、一見効率が悪い感じがするのも確か。そして次から次へと越えられない壁がやってくるようにも感じる。「そもそも」なんて、青くさい感じもする。
でも「そもそも思考」から「行動」を繰り返し「鍛錬」していくと、少しずつですが、「熟練」という領域が見えてきます。そうなるとスピードと精度が格段に違ってきます。そして自分がハンドルを握れている楽しさを知ることができます。
今、100年に一度と言われる変化の時代価値創造の時代 感性の時代 共生の時代 変革の時代・・・一言で言えば、今までの延長線上にはないってこと。
どちらにしてもクリエイティビティが必要な時代だということは確か。
もし、自分の中から新しくてパワフルなものを生み出したい。周りから共感され、吸引力のあるチームを創りたい。そんなワクワクするクリエイティブパワーが欲しいとしたら、「そもそもクリエイティブ思考」を仲間とシェアすることをお勧めします!
私たちも日々アートワークを繰り返しながら「そもそもクリエイティブ思考」を仲間とシェアし、行動を洗練させるようにしています。手間はかかりますが、念入りに。そして楽しみながら。