ピカソ展~アーティストの生きざま
そう言えば、20代の頃、ちょい悪るおやじピカソの写真を手帳には挟んで持ち歩いていたことがありました。まっすぐこちらを見据えて、「どうした?何が問題なんだ?」と挑発されるような素敵な瞳。常にチャレンジする人生を送りたいと思いながら、簡単には進めなかった20代の私にとってお守りようなプロマイド(笑)でした。
当時は箱根彫刻の森美術館のピカソ館でじっくり過ごしたり、ピカソのドキュメンタリー映画を観り。忘れていたけど意外とピカソ好きだったのかも。
でも当時はまさか自分がアートマネジメントを仕事とするとは思ってもいませんでした。
今回、改めて今の立場でピカソの原画を鑑賞出来て、とてもよかった気がします。
「アートとは生きることそのもの」と思って来ましたが、今回一連の作品を鑑賞して、一枚一枚の作品がどうかというより、ピカソの生きざま、もう少し言えば「いまそこにピカソが生きている」という「命の躍動感」が感じられました。
才能あるアーティストは、作品とともに生き続けることができるんだな~と。
そして一方、私たちは今まさに生きているのだけど、本当に「いままさに生きている!」と日々実感して生きることができているのかな・・・とか。
死んでもなお「生きている!」ピカソよりも生きていなければもったいないな・・・とか。
私自身はアートと関わることで、日々「生きてる!」を実感させてもらっているんだな~とか。
どんどん連想していって最終的には、KUNIさんの制作現場で毎日起こっているパワーと、倉庫に眠る大量の未公開作品を思い・・・
身近な人だけがその一部享受しているだけではなく、たくさんの人が体験できるKUNI展をやらなくちゃいかん!と焦るのでした。
ちなみに天と地の「怒」「虚」「寂」「恐」を表現した八連作の一枚。この姿はサイン中です。(笑)
4枚のキャンバスに両面に描かれているので、空間に吊る形で展示する予定(っていうかそう展示するしかない、笑)。そこでどんな鑑賞ワークショップを企画するのかもアートコンシェルジュの腕の見せ所。もちろん、スポンサー探しもだ。