枠組みをはずすことと創ること
先日今年を振返ってミーティング&打ち上げ@檜坂アートスタジオ
そこで飲んでしまいました貴重な幻のワイン!!!
30年ワインを飲み続け、バブル時にはロマコンも浴びるほど飲んだという建築家が、人生を狂わして(笑)まで輸入してしまったモルドヴァワイン。
そんな建築家西ちゃんからお誕生日にいただいた、貴重なワインで乾杯しました。西ちゃんからは1人でゆっくり飲んで欲しいと言われていたにも関わらず・・・ひとりではとてももったいない・・・
いや~それでもやっぱりもったいない!でも飲んじゃった。(笑)
特にワインには詳しくはないのですが、モルドヴァワインを飲むようになってから、自分の中でのワインの好みがはっきりしてきたことは確か。そしてすっかりモルドヴァワインのファンになってしまいました。こんなにやさしくて、繊細、感性豊かなワインはそうないとおもってしまう。
西ちゃん曰く「素肌美人」なワイン。残念ながら最近はワインも工業製品になり「厚化粧を通り越して整形美人」になっているものもあると嘆いている。
右にあるのがモルドヴァ3大ワイナリーのひとつディオニソスの2000シャルドネ。モルドヴァではじめて「世界のワイン1000本」に選ばれたワインなのだそうです。フランスのソムリエも「僕たちが感動したワイン」と呼んでいるとか。それなのにもうモルドヴァのワイナリーには在庫はない・・・日本で飲めるところもありません・・・ってすべて買占めているのか???
左にあるのが、やはり同じワイナリーのカベルネソーヴィニヨン2000。これまた日本には4本しかない・・・そのうちの一本だそう。
西ヨーロッパ最貧国でありなりながら、土地のパワーとワインつくりのセンスのよさ。歴史の中で翻弄されながらこんな貴重なワインが残っていたのか~!と驚くワイン通も多いのだとか。
なぜ彼がモルドヴァワインにはまったのか?私もわかる気がしている。感性に触れるワインとアートはとても似ているから。彼が人生が変わるほど衝撃を受けたという「ディオニス(10年に一度しか生まれないカベルネとピノのありえないブレンド)」をはじめて飲ませていただいた時、飲みくちはやさしくて妖艶・・徐々に強烈・・・(笑)母性的で成熟した女性を感じました。そして70になった時こんな女性になれたらいいな~と。
そして西ちゃんが「自由を感じた」というこのワインは、彼のワインに対する枠組みばかりか、モノづくりや経済という枠組みをも打ち砕いてしまった。
そんなことを振返っていたら、最近周りで「枠組みをはずす」ということが話題になることが多い。
枠組みをはずすということは別の枠組みにはめるということにもなる。
枠組みにはめることがいけないことなのではなく、同じ枠組みに留まっていることが問題なのかもしれない。それも社会が作ったある時代のある人のための枠組みに。
私もたくさんの枠組みにとらわれて生きているのだと思うが、自分自身も含めて、これからも新しい枠組みを創り、古い枠組みをはずすためにアートを享受、提供したいと思っている。
最後に画像にある絵は、3年ぶりに私のビジョンをKUNIさんに託して描いてもらった「ビジョンアート」。
2008年は、もっと正直にパワー全開でいきたいと思う。そしてますます枠にはまらない「風」のような新しい経営者へと成長したい。