UPQ たった2ヶ月で17種24製品を開発って、やっぱりすごいよね。
このところ、ブログの更新をサボっていたのだが、久しぶりに書きたいネタが増えてきているのを感じている。
今年はCESも随分賑わっていたようだし、昨年の今頃とは何かが変わってきているように感じるのだ。
まずはこの記事を読んで感じたことを書きたい。
UPQ 中澤優子さんが実践した、大手メーカーには真似できない「たった2ヶ月での製作・販売法」 (The First Penguin)
たった2ヶ月で全17種24製品を流通にのせた起業家がいる。株式会社UPQ(アップ・キュー)の中澤優子さんだ。スタートアップはスピードが命。彼女はそれを体現した。同時に、このスピード感は「スペック価格競争に陥りがちな家電業界」へ警鐘を鳴らした。 ...
「たった2ヶ月で」、って簡単なことではないよね。
中澤さんがすごいことにチャレンジしていることは間違いないし、まさに、私世代では考えられなかったことをやっているので、商品企画経験者の私でも半信半疑であり、正直、話に追いついて行くのがやっとという感じすらある。
本当にそんなことできるんだね。
すごいことだ。
たぶん間違いなく、ベースの機種があってそれをモディファイするだけで商品化できないとこの話は実現しないだろうし、それだけの技量のあるパートナー探しや、その技量を見抜く目利きの力が必要だろうと思う。
単なる若者が熱意だけで解決する問題ではないだろう。
たぶん、Cerevoのような「目利き」の協力会社が大きな貢献をしていることもポイントだろう。
このあたりはこの記事には書いていないが、たぶん間違いないだろう。
そして、中国、台湾、香港をはじめとする技術者、メーカーがとてもレベルアップしているのも、大きな要因なんだろうな。そして彼らも よい「企画」に飢えているのだろうな。優秀なエンジニアが優秀な企画マンとは限らないし。彼らをうまく使う発想が重要なんだろう。
それにしても、私世代自身が古くさく感じられるほどの試みであることは間違いないし、それだからこそ応援したいと思う。
日本中の電子系製造業がことごとく凋落し、毎日、東芝とシャープの悲しいニュースばかり聞かされている時期だけに、彼女のような事例の成功はとても大事だ。
時代は予想を遙かに超えて変化してしまっている。それに気づかないで、変な古い生産性の悪いやり方で、自分たちの目の前の安全ばかりにこだわって来たから、日本中の製造業がことごとく凋落したんだよな。デフレのせいだけではないような気がしている。
これまでの大企業は役に立たないかもしれない。大きくなりすぎてチャレンジができなくなっているように思う。
もっと、もっと、このような新しいチャレンジャーが出てきてほしいものである。