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 コンサルティングの「おしごと」を通じて、日々感じることを徒然綴ります。時々、子育てや地域活性化についてもつぶやきます。

カラーパレットは上から2番目までしか存在しないと思え!~紙書きのお作法その2

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 前回に引き続き、紙書きのお作法その2です。今回は「カラーパレットは上から二番目までしか存在しないと思え!」と題して、紙を書くときの色使いについてご説明します。


【その前にいつもの前置きを...】
 正直なところ、「紙書きのお作法」と称して、小手先のテクニックをご紹介していくことには若干の抵抗があります。やっぱり人間、「おれはこう思う!」というような"高尚な"文章を書きたくなるものです。しかし小手先のテクニックでも、本来の目的を達するための手段として正しく用いられるのであれば、非常に有用です。ともすれば、独りよがりにすぎる高尚な文章より、世の中を変えるきっかけになるかもしれません。では、私がこの連載に込めた思いとは何か。それは「思考に使える時間を最大化し、ドキュメンテーションをする「作業時間」を最小化することで、世の中にイノベーションが起こる確率を上げる」ことです。大分大きく出ましたが、不可能ではないと思っています。


【犯人はパワポのカラーパレットにあり!】
 それでは前置きはこの辺にして、本題「カラーパレットは上から二番目までしか存在しないと思え!」に入りましょう。

 仕事柄、様々な方が作られた「紙」を拝見する機会がしばしばあります。その際、よくありがちなのが「何が言いたいのかよくわからない」、いわゆる"So What?"というやつです。原因としては、思考の深さが足りず、メッセージが詰め切れていないことが大きいのですが、しばしば「単に見た目の問題」であったりすることがあります。それもチャートの出来がいまいちなわけでもなく、「配色がいまいちなために、ほとんどの要素が強調されているように見えるので、何を強調したいのかよくわからない」というごく単純なことに起因していたりするのです(主観的で大変申し訳ないのですが、IT系の方、IT系出身のコンサルタントの方に多くみられる気がしています)。

 個人的にはこの原因の多くは、パワポの「カラーパレット」に起因していると考えています。バージョンアップする毎に改善はされているのですが、パワポは色のセンスが悪いのです。この弱点を克服するためには、自分で決まりを作るしかありません。それが「カラーパレットは上から二番目までしか存在しないと思え!」なのです。


【色は同系淡色を基本にしよう】
 「色」というのは、思っている以上に強力なものです。こちらが意図していなくても、ある色から特定のイメージを連想されてしまうことはしばしばあります。つ まり紙を書くうえで、色への配慮というのは欠くべからざる要素なのです。ただ、色選びに時間を使っている余裕はあまりないのではないでしょうか。そこで色は「同系淡色」、つまり暖色系(赤、黄、オレンジなど)を選んだなら暖色系の淡い色を、寒色系(青、紫など)を選んだ場合は寒色系の淡い色をつかいます。

 しかし、なぜ同系色、かつ淡色なのでしょうか。これは「色調が統一されて綺麗に見えるから」ということもあるのですが、一番の理由は前述の通り「余計な意図をくみ取られるのを極力避けるため」なのです。つまり、前回の箱の塗りつぶしやチャートのオブジェクトの色など、「単なる背景にすぎないものに意味を与えないようにする」ことを意図しています。そのためには色に変化をつけすぎず、かつ薄い色を用いることが適当なのです。

 パワポにおいて、適当な濃度の淡色は2列目(画像)までだ、というのが同僚の間での共通意識です。ですので、今回の主題の通り「カラーパレットは上から二番目までしか存在しないと思え!」というのが、お作法になっています。

図1.jpg
【強調したいときはガツっと】
 ただし強調したいときは、同系色の中でも強い(濃い)色を使います。このことでメリハリが効いて、一枚一枚の紙がよりしまって見えますよ。ただし強調したいところがよくわからない、というのではもちろんダメです。もっと思考する時間を確保しましょう!
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