オルタナティブ・ブログ > とあるコンビニオーナーの経営談議 >

社員の時に見ていた店の状況、オーナーになってから見ている店。見ている方角が違うとこんなにも違うコンビニの光と影。お客様とは何にも関係無いところで巻き起こるあれやこれ。(笑

子供の頃憧れた『正義』は幻想だったのか

»
私が子供の頃、いや今でも好きな物語は刑事モノ・探偵モノ。そこに出てくる主人公は、どんな巨悪にも屈しない正義と熱いハートを持っている人達ばかりだった。ピストルで撃たれ血だらけになりながらも悪に立ち向かう姿は、子供ながらに「正義」を学んだものだ。しかし、現実の世界はいささか違うようです。ニュースで叩かれている検察庁であるが、検察組織が腐っていることは捜査機関である警察を見れば一目瞭然。

我々コンビニオーナーは、折々で警察とやりとりすることがあります。窃盗事件、未成年者の店頭たむろ、周辺事件の捜査協力と意外に関わり合いが多いのです。
私が経験した警察の対応で酷かった事例をあげてみましょう。

□警察とヤクザの馴れ合い
店を営業していると、ヤクザ・チンピラが因縁をかけてくることは珍しくありません。トラブルが発生したときは警察を呼ぶのですが、今までに2度警察とチンピラヤクザの慣れ合いを目のあたりにしました。
警察「なんだ〇〇(ヤクザ組織)の所の者かぁ。〇〇(ヤクザの名前)は元気か?」などと、明らかにおかしな言動。私は猛抗議したがとりあってはもらえず、警察の目の前で私が胸ぐらをつかまれても「それじゃ、傷害罪には当てはまらない」と言って終わらせる始末。以後、チンピラヤクザの相手は自身で行なっている。
※傷害罪とは、キズが付かない限りは傷害罪には当たらないのです。よって、胸ぐらをつかんだくらいじゃ傷害罪には当てはまらないのだ。試しに私は、その場の警察官の胸ぐらをつかんだら「公務執行妨害で捕まえるぞ」と言ってきた。まったく都合のイイ連中です。
※暴対法で取り締まれるのは、暴力団としての氏名登録が警察にされていないと法適用出来ない。よって、チンピラのような暴力団の使いっ走りなどは対象外なのである。

明らかに、警察組織は暴力団組織と馴れ合っているのです。

□窃盗を万引きと軽く見ている
皆さんも御存知の通り、「万引き」という罪名はありません。私は「万引き」という言葉が大嫌いです。その「万引き」という言葉を警察は平気で使います。窃盗だと通報しても、警察が作ってくる調書には「万引き」と書かれており、私が訂正を求めても「同じことだから」と訂正しません。今までに10数件の窃盗を捕まえ、警察に引き渡しましたが起訴された事例は皆無です。先日などは、モンゴル人の窃盗を捕まえたところ「今月末には、モンゴルに帰るらしいから」と、そのまま釈放。しかし、現在もそのモンゴル人は滞在しているのです。店内の従業員規律もそうですが、小さな緩みを見逃すとそれは店舗の荒廃につながります。同じく「万引きなんて」と、軽視している警察が治安を守るなんてことは出来るはずありません。

□車両盗難もメンド臭いので見逃す
店舗駐車場に、長期に渡り駐車している車があったので通報した件では、捜査すらしないという状況に出会った。コンビニ敷地は私有地とみなされ民事不介入に当たるからという理由で車の撤去はしてくれない。それでも通常は車の持ち主を探し撤去をうながすのだが、その時の警察官は「盗難車かどうかの確認はするが、それ以上の対応出来ない」と横柄な態度。そして数分後「盗難車じゃないので帰ります」と、言って帰ったのだ。あまりの対応の悪さに110番通報をすることにした。通常、緊急を要さない限りは、最寄りの警察署に電話しているのだ(一応気を使っている)しかし、110番通報すると警察官は結末まで報告書を作成しなければならないので、比較的ちゃんとした対応をしてくれる。110番通報で来た警察官が車の照会をしたところ、なんと盗難車であったことが判明。私は、前に来た警察官は盗難車じゃないと言っていた事を告げると「手違いがあった」と、得意の言い訳をするだけだった。

と、いった具合に犯罪の種を完全に軽視している状態だ。
これは、明らかに警察の上層に位置する検察庁が無能である証拠。彼ら検察庁はコンビニの窃盗などかまっていられないと思っているのだろう。その意識が確実に捜査機関である警察に伝わっているのです。「そんな微罪いちいち送検するな」と、通達しているようにも受けとれます。

今回の厚生労働省の問題に比べれば、私の経験など確かに小さなことだろうが、小さなことすらもまともに取り扱えない人間達が大罪を目の前に法律を行使することが出来るのであろうか。権力や声の大きさに屈している検察・警察を見ていると、日本の将来が非常に心配である。
Comment(0)