オルタナティブ・ブログ > 破壊的イノベーションでキャズム越え >

国境なきオープンイノベーション(C&D)で、世界のソフトを日本で仕上げて世界で売り抜く!

NTTドコモ2010-2011冬春モデル28機種の発表は、端末よりもSPモードメールサービスのWi-Fi対応のインパクトが大きかった。

»

次世代通信LTEサービス「Xi」(クロッシィ)に関する質疑が多かったり、そこそこ廉価なサービス料金であったりもしますが、端末については、事前の噂を超える事はなく、Galaxy Tabの発売日もわからない、謎のタブレットの情報も公開されなかったので、少し盛り上がりに欠けた製品発表という感じがしました。

28機種の中のごく一部が、期待のスマートフォン端末となりますが、既発売のSAMSUNG GALAXY S、既発表のSAMSUNG GALAXY Tabに加えて、

New_smartphone

http://www.nttdocomo.co.jp/product/foma/smart_phone/index.html

Android2.1端末の 東芝REGZA Phone T-01CとシャープLYNX 3D SH-03C、

Android2.2端末の LG・Optimus xhat L-04C

そして、RIM社のBlackBerry Curve 9300

の合計4台がスマートフォンとしてラインナップに加わったというものです。

スペックシートも、いつもは手づくりしてきましたが今回は手抜かせて頂き、NTTドコモのサイトに掲載されている下記の『ドコモ スマートフォン』対応サービス・機能一覧表を。

20101108_smartphonespecsheet

http://www.nttdocomo.co.jp/binary/pdf/info/news_release/2010/11/08_00-5.pdf

-

今から数年かけて、ガラケー/フィーチャーフォンとスマートフォンの販売ボリュームが逆転するということらしく、、、だいぶ落ち着いた戦略ということですね。

いや、現実として、スマートフォンに移行したいと思う人がどれだけいるのか?という点においては、正しい数字かもしれません。 変化や面倒を避けたい人がかなりいるはずですから。

-

ということで、端末やLTEに関してはそれほどテンションが上がらなかったのですが、本年9月からスタートしたSPモードについての強化ポイントは、テキストでのリリースしかされていないかと思うのですが、

SPモードメールが2011年1月~2月にWi-Fiに対応する

というニュースが、私にとっては、結果として、イチバンのインパクトがありました。
いや、今、Wi-Fi経由で使えていないことの方が不思議なくらいなのですが、対応してくれるということは、とてもありがたいということです。

◆報道発表資料
 2010-2011冬春モデルに28機種を開発および一部機種を発売<2010年11月8日>
 http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/2010/11/08_00_1.html

に一連の情報へのリンクが用意されています。

そのリンク一覧を飛ばして下の方にスクロールしていくと、

■spモードの機能拡充
ドコモは、spモード利用者向けに駅、空港、カフェ、ファーストフードなどで、無線による最大54Mbps3 の高速大容量インターネットアクセスを可能とする公衆無線LANオプションサービスを開発しました。
また、公衆無線LANオプションサービスの提供に合わせ、spモード メールサービスの機能改善を実施します。spモードのメールを無線LAN経由で送受信できるようになります。
提供開始時期 : 2011年1月下旬~2月上旬(予定)

※ドコモの公衆無線LANサービスに限らず、ご自宅や会社の無線LANでもご利用になれます。
※T-01A、SC-01B、dynapocket T-01Bではご利用になれません。

-

現在、Wi-Fiをメインで運用している人や、自宅などでは高速なWi-Fi経由のBB(ブロードバンド)網を使用しているSPモードユーザは、3G接続でないとメールが受信できないことから、受信通知をWi-Fi経由で受け取った場合でも、一度はWi-Fiをオフにして、3G経由での受信をしなければいけないという手間がありました。

この手間が、iモードからの移行を妨げていたり、iモードに対応していないGalaxyS以降の新機種においては、問題視されるのではと懸念していましたが、今回の発表により、数ヵ月後には回線を気にせずにSPモードメールが使えるということでの安心感がユーザに伝わるものと思います。(ドコモのサービス向上の情報開示としては、通常より、早めの発表をしている気がします。)

-

しかし、このSPモードメールが最も良いニュースと感じてしまうというのも悲しいというか、残念なところではありますが、これも、NTTドコモの独自性と安定性(高品質志向)からAndroid2.1の実装での販売を開始する国産Android2機種ですから、仕方ないとして、それでも早期のAnddroid2.2以上へのバージョンアップを発表することで、人気がグーーンとアップしそうだと思うのですがどうでしょう?

-

あとは、フィーチャーフォンから移行してくる初めてのスマートフォンユーザに向けた国産の2端末としての売り出し方というか、見せ方というのか、、、もう少し派手に頑張って頂くと、盛り上がりそうな気がします。

GalaxySのCMって、暗い感じですから、もっとあかるーい感じのCMで。

-

Comment(2)