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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

ネットワークビジネスで得たこと

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バリバリの年功序列の大企業を抜け出すために、ネットワークビジネスをやり始めました。

年功序列とは正反対の完全実力主義ですので、とても新鮮で魅力的でした。

ただ、扱っている商品が日用品メインで、上に行くと儲かることはわかるのですが、そのレベルに達するには相当大変でしたので、熱中するまでは行きませんでした。

でも、その時点では他に手段がありませんし、あるとしたら他のネットワークビジネスしかありません。

それだったら、既存のネットワークビジネスより良いとされる今のほうがいいので、これしかありませんでした。

結果的にはほとんど何もしていないような状態でしたが、これをやることによって、いろんな人と知り合うことができました。

就職してからは会社関連の付き合いがメインになっていましたので、仕事もプライベートも大企業の粋を出ません。

それは別に悪いことではありませんが、取り籠の中の鳥のようなものです。

就職した時はバブル景気がピークに向かおうという時でしたが、この会社は景気なんて関係ないので、景気の善し悪しは実感できませんでした。

「景気がいいからパーッと電気を使いまくろうぜ!」なんて人はいませんしね。(笑)

就職してしばらくするとバブルがはじけました。

ニュースでは盛んに報道されていたと思いますが、新聞やニュースで知っていたとしても、実感はまったくありませんでした。

住んでいる地域の地価が一気に下がったのを見ても、「ふーん」というくらいで、景気が落ち込んでいく実感はまったくありませんでした。

社内では話題にすらなりませんし、会社の業績に影響がゼロではないとしても、ほとんどないので完全に世間の流れとは違うような状態です。

これは大企業の利点であり、欠点でもありますね。

周りはぬるま湯にどっぷりつかった状態でしたので、私の感覚もそうなっていました。

そこで、いろんな環境に置かれている人と接するのは新鮮で刺激を受けました。

また、「このままここにいては、やっぱりダメだ!」と実感したのでした。

このネットワークビジネスで利益を得ることはできませんでしたが、社外の人と接することによって、一歩を踏み出せたと言えます。

しかし、その次に何かをやろうとしても、ネットワークビジネス以外に手段がありません。

会社を辞めることはいつも頭にありますし、いつかは絶対に辞めると決めていますが、今すぐ辞める勇気はまったくありません・・・

そんな状態でしたので、何かやらねばと思いつつも、何をどうやっていいのかわからない状態が少し続きました。

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