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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

FAXの送付状

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近年の情報技術の進歩はめまぐるしく、手書きの文字が一瞬で遠方まで送れるようになりました。

そう、ファクシミリですね!

最近は「ファックス」とか「FAX」と書くのがおしゃれなようです。

黒電話もあまり見かけなくなり、プッシュホンが一気に出回ってきたと思ったら、あっという間に手書き文字が送れるようになりました。

ここでFAXの送り方をおさらいしておきましょう!

原稿をセットして相手先のFAX番号に電話し、「ピーギュルギュル・・・」という音が鳴れば送信ボタンを押します。

誰かが出たら「FAXに切り替えてください」と言って、切り替わったら送信ボタンを押します。

そしたら原稿が「ジジジ・・・」と入っていきますので、その様子を最後までジーッと見届けます。

枚数が多ければ時間がかかりますが、最後までジーッと見続けるのが正しく送るポイントです!(笑)

こうして、会社ではFAXの前でしばらく動かないおっさんが量産され始めました!

今までは電話で伝えるか文書を郵送するしか手段がなかったので、この便利さは近い将来、車のように一家に一台FAXがある時代になるでしょう。

さて、そのFAXについて今まで何度も聞かれたことがあります。

それは、「FAXを送るときの果たし状は必要でしょうか?」というものです。

あ、間違えました!

戦国時代じゃないんだから果たし状なんてありえませんよね!?

今は昭和ですから、時代を大きく錯誤しておりました!(笑)

「FAXを送るときの送付状は必要でしょうか?」という質問です。

「FAX送付状」とかの見出しがあり、送付先や送付元の担当部署などがあり、簡単な送付あいさつを書くスカスカの紙切れですね。

送る側には余計な手間と費用がかかるだけでなく、受ける側にもトナーや用紙代が必要なのに、ほとんど意味を成さずにゴミ箱に直行する無駄な紙切れです。

それは十分に理解しつつも、「送付状なしで送るのは失礼かも・・・?」と思って送り続けている方も多いと思います。

私の答えは、「そんなマイナスの固まりのような送付状は必要ありません!」です。

そう言えば、「でも送付状なしで送るのは失礼になりませんか?」と聞かれます。

私に言わせれば、そもそも送付状なしでは送れないFAXを送るほうが失礼です。

また、お互いにマイナスしかないのですから、マイナスを送り続けるほうがよっぽど失礼です。

いきなり送付状なしで送るのに気が引けるなら、「カクカクシカジカで次回から送付状は省略します」と書けばいいでしょう。

あ、そのまま「カクカクシカジカで・・・」と書かないでくださいね!(笑)

カクカクシカジカで意味が通用するのは私くらいですので、「お互いのエコのために・・・」のように書き換えてください。

せっかく便利に使えるFAXですから、お互いにメリットがある活用をしたいですね!

このアドバイスは、FAXが一家に一台の時代になっても、持ち運びできる「携帯FAX」なるものが登場する時代になっても不変です。

今は夢のような話ですが、無線の通信技術が発展すればショルダーバッグ型の携帯FAXが一般的になっているかもしれません。

未来には手のひらサイズの「スマートFAX」や、ひょっとしたら腕時計に内蔵された「FAXウォッチ」が出てくるかもしれませんね!?

ジジジ・・・と機械に吸い込まれていく原稿をジーッと見続けていると、無限にFAXの可能性が広がるのでした~

(昭和55年3月31日)

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