ピーク時の経営状態
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事業拡大が一段落した頃は、従業員が40人近くになっていました。
会社の規模、売上としてはピークでしたが、なぜか利益はピークではありませんでした。(笑)
本来は利益もピークでなければなりませんが、かなり厳しい経営状態だったのです・・・。
事業所の実態は主に人材派遣と業務請負だったのですが、その業界では珍しい給与形態を採用していましたので、その固定費が経営を圧迫していたのです。
一般的な人材派遣のようにピンハネに徹すれば、基本的に赤字になることはありませんが、それでは良い人材が集まらないことにつながります。
そこで、一般企業と同じ給与形態を採用して、社会保険などの福利厚生も充実させることで、優秀な従業員が入りやすくしました。
当然ながら給料はいいですし、完全実力主義のため、それらが大きな魅力になっていたのです。
しかし、経営のことを深く考えていなかったため、自転車操業状態になっていたのです・・・。
そんなことで、大赤字を垂れ流していたわけではありませんが、良くない経営状態でした。
そこから経営状態を改善していけばいいわけですが、給料を下げるわけにいきませんし、受注単価を上げるのは実質的に不可能です。
経費削減しようにも大半が人件費のため、削減しようがありません。
そうなると、効率的に仕事をこなすしかありませんが、すでに他社には真似できないレベルの効率化ができていましたので、それ以上望むことは難しいものがあります。
ということで、八方ふさがり状態になっていました。(笑)
このままの勢いで事業を拡大しても、自転車相乗状態が続こことになります。
そればかりか、売上が不安定になったとすると、基本給などの固定費が支払いを圧迫しますので、かなり痛い赤字になってしまいます。
そこで、その後について考えることにしました。
(今頃かい・・・)
言い換えれば、今までは何も考えていなかったことになります。(笑)
とにかく人をガンガン増やして事業を拡大し続けて、会社規模をを大きくすることしか頭にありませんでした。
それは別に悪いことではありませんが、正しい経営の観点からすると、その方向性は間違っていました。
それにようやく気がついたのです。
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