工場と現場の意識の違い
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現場工事は特に大きな問題もなく、無事に終わりました。
でも、実際は小さな問題がいろいろあって、無事とは言えなかったようです。(笑)
中でも、水路となる部分に図面にない補強材が大量に入っていましたので、それが見付かった時は工事会社の社長から指摘されました。
工場検査の時はうまく隠していたのですが、現場工事では当然ながら丸見えです。
でも、まったく気にしていませんでした。
なぜなら、もうどうしようもないからです。(笑)
「これは図面にないし、まずいんじゃないか?」
「でも、補強になっているし、水流にもそんなに影響しないので大丈夫ですよ!何なら、取ってもらってもいいですが?」
「まあ、今から取るのも無理だしなあ・・・」
「そうですよ。補強になっているんですから大丈夫ですよ!このまま行きましょう!でも、(建設会社の)所長には言わないでくださいね」
こんな感じの会話で、あっさりと終わりました。
ここで問題になったら工事の工程に影響が出ますので、工事会社の予定も狂いますし、余計な費用もかかることになります。
だから、現場では多少のことがあっても、行け行けどんどんになるわけです。(笑)
ちなみに、工事現場の責任者である建設会社の所長に見付かったらどうなるでしょう?
こちらも、同じように問題になりません。
問題になったら改善しなければなりませんので、工程が大きく狂ってしまいます。
そうなったら所長として責任を取らなければなりませんので、多少のことは目をつむるのです。
似たようなことは、コンクリート製品の現場でも体験していました。
工場では小さな欠けやピンホール(穴)もていねいに補修して、きれいな状態のコンクリート製品として出荷しなければなりません。
でも、現場で取り付ける時に乱暴に扱って欠けるのは日常茶飯事で、「工場での補修やチェックは何だったんだ?」と思うくらいの扱いをします。
そして、別の会社が最後に補修することになります。
工事現場は工場と違って「何でもあり」みたいな勢いですので、多少の何かがあっても致命的でなければ問題にならないのです。
「何でもあり」とはちょっと言いすぎですが、現場はそんなもんです。(笑)
また、工事現場はいろんな業者が入っていますので、何かがあっても何とかなるのです。
そんな光景を経験していましたので、「現場に入った者勝ち」という感覚で、その通りになったのです。
だから、本来は大きな問題であっても、小さな問題にしかならないのです!
ということで、他にもいろいろ小さな問題がありましたが、現場工事は予定通り完了しました。
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