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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

現場工事の契約が決まる

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ステンレスプールの現場工事をしなければならないのですが、自力でやるのは非常に難しくなってきました。

難しいというよりも最初から無理なのですが、無理が確定したということです。(笑)

そこで、工場でパーツを製造している時に知り合った専門会社に依頼することにしました。

その会社は、数人で全国各地のプール工事現場を渡り歩いていますので、日程が問題になるのですが、幸いなことに、それは大丈夫ということでした。

また、費用が思ったよりも高いので、今回の工事では赤字を出してしまうのですが、授業料と思えば安いものです。

もちろん安くはありませんが、そう思うしかありません。

でも、そのまま丸投げすれば、次回からも丸投げになる可能性が高いので、ステンレス溶接が少しできる従業員を同行させるのを条件にしました。

建前上は、「丸投げは良くありませんし、できる限りのことをしたいので、うちの従業員を無料で手伝いに行かせます」ということです。

本音は、「溶接技術を含めた現場のノウハウを全部丸ごと吸収して、次から自社でできるようにする」ということです。(笑)

話としては、「できるかどうかわかりませんが、うちも将来的には自社でやりたいんですわ。勉強もかねて一人同行させますんで、適当に使ってやってください。まあ、ちょっとくらい教えてもらえたらうれしいし、それを密かに期待しとるんですわ!ガハハハ」という感じですね。

「わかりました。できるだけ教えるようにしますわ!」ということで、話がまとまりました。

こうして、現場工事の契約をすることができました。

滞在期間中は現地に泊まり込みますので、こちらで安いビジネスホテルを予約しましたが、他には特にやることはありませんでした。

それはいいとしても、現場工事は3週間くらいかかりますので、今回の仕事がなければ、その会社は仕事がゼロになってしまいます。

また、全国各地を飛び回っているとはいえ、うまい具合に次々に仕事が入るのは難しく、現場が重なることもあるでしょうし、何週間も開くこともあるはずです。

その間は何をしているのか聞いたら、自社で小さな工場を持っていて、プール以外のパーツなども作っているということでした。

さらに、各メーカーの工場に行ってパーツ製造をしたり、プール工事以外の現場もあるということで、うまい具合に仕事が切れることなく、入れているということでした。

そんなことで、たまたま他の現場がなかったため、こちらの現場に入ってもらえることになったのです。

そうして、現場を渡り歩いている業者はほとんどないということでしたので、うまく入ってもらえたのはラッキーでした。

ラッキーと言うよりも、「運も実力のうち」と言われますが、私の実力からすると、こうなるのは当然のことです!

と言いたいところですが、実力はほとんどありませんので、ギリギリのタイミングで、うまく話がまとまったということですね。(笑)

いま思い返せば、現場工事は日程が決まっていますので、一つ間違えればえらいことになっていたかも知れません。

でも、そんなことは考えずに、行き当たりばったりの状況が続いていたのでした。

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