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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

ステンレスプールの設計から製造の工程

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ステンレスプールの設計から施工までをやることになりました。

これには、大きく分けて4つの工程があります。

・設計

・工場での製造

・現場での施工

・塗装

これらのうち、私の会社でできるのは何一つありませんでした。(笑)

唯一、ステンレスの溶接経験者が一人だけいましたので、それが救いでした。

「やったことはありますけど、ちょっとした部品の溶接だけですよ?」

「部品の溶接ができたら、ステンレス板の溶接もできるやろ?」

「いや、それは別ですよ。ちょん付けと一直線の溶接って、全然違うので無理ですよ!」

「ちょっと練習したらできるようになるやろ?」

「いや、はっきり言って不可能ですよ。まっすぐなんて絶対に無理ですし、ピンホールが絶対にできるし、とてもじゃないけど無理ですよ!工場ならともかく、最低でも何年も経験しないと現場溶接なんて不可能です!」

「そうか。まあ、まだ先だし、その時になればできるようになっているやろ!ガハハハ」

「いや、ならないでしょ・・・」

こうして、唯一の頼みの綱がすぐに切れました。(笑)

実際に現場を見ていて「これは無理!」と思っていた現場溶接ですが、どう考えても無理なことがわかりました。

でも、現場施工はまだ先ですので、それほど心配はしていませんでした。(おいおい・・・)

それよりも、本当に何もない状態ですので、まずは「設計」と「工場での製造」を何とかしなければなりません!

図面がなければ何もできませんし、パーツを製造できる工場がなければ、それこそ何もできません。

そこで、図面は何とかなると軽く考えましたので、まずは工場を探すことにしました。

探すといっても、すでに当てはありました。

以前に仕事がない時に、お世話になっていた会社の親会社がプレス工場でしたので、そこでできると考えたのです。

その会社はプレス工場の下請けで溶接業務をやっていましたので、そこでパーツは作れると勝手に思っていました。

それがぼんやりと頭にありましたので、この話が出た時は、行け行けで進めることができたのです。

早速、そのプレス工場へ話をしに行きました。

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