事業規模と利益の曲線
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従業員が増え続けて30人を超えるようになった頃は、名前と顔が一致しない従業員もいるようになりました。
私の物忘れが激しいのではなく、新規採用の面接なども専務や責任者に任せていましたので、私が工場に行って顔を見るまでは、顔がわからなかったということです。
そういう意味では、会社としての組織化はできていたと思います。
それは、経営者としては当然のことです。
と言いたいところですが、ただの偶然の産物です。(笑)
しかし、会社の経営状態は決して良くありませんでした。
事業としては拡大していますので、売上も伸びているのですが、それに比例して人件費も増えます。
適正な利益を確保してあれば、その状態で利益は積み重なっていくのですが、実際はそうではありませんでした。
売上の伸びよりも人件費が多くなってきましたので、自転車操業のようになっていたのです。
単価は少しずつ下がってきたのですが、人件費は下がることなく上がり続けていたので、厳しくなるのは当然のことです。
下手すると、単月で赤字も出ていましたので、それが続けばまずいことになってしまいます。
思い起こせば、従業員数人から10人くらいまでが一番儲かっていました。
それが単価の引き下げをきっかけにして、少しずつ厳しい状態になってきました。
効率良く仕事がこなせるように組織を変えると、また利益が出るようになりましたが、従業員が増えるにつれ、1人あたりの利益が減っていきました。
その利益が従業員30人になると、ゼロになってしまい、自転車操業になってしまったのです。
これは、一般的なパターンと同じです。
ある程度までは、事業規模が拡大すると、それに比例して利益も増えます。
でも、ある点に達すると、事業規模が拡大するにつれて、利益が減ることになります。
拡大すればするほど、多数の従業員を管理する費用や設備費用などが増大して、利益が減っていくのです。
でも、そのまま拡大していけば、ある点を境に利益が増えるようになります。
組織化や基盤ができて、それが機能してきたことになり、それ以降は規模が拡大すればするほど利益が増え続けることになるのです。
曲線で表せば、上がって下がって、また上がるということです。
非常にわかりやすい説明ですね。(笑)
内情は少し違いますが、まさにこの通りのパターンになっていました。
当時は経営の知識はありませんので、こんなことはまったく知らなかったのですし、気にもしていませんでした。
ただ、ひたすら事業拡大しか頭になかったのです。
また、資金は何とか回っていましたし、得意の「まあ、何とかなるだろう」が頭にありましたので、特に気にすることなく、次の事業に突入していったのです。
私の物忘れが激しいのではなく、新規採用の面接なども専務や責任者に任せていましたので、私が工場に行って顔を見るまでは、顔がわからなかったということです。
そういう意味では、会社としての組織化はできていたと思います。
それは、経営者としては当然のことです。
と言いたいところですが、ただの偶然の産物です。(笑)
しかし、会社の経営状態は決して良くありませんでした。
事業としては拡大していますので、売上も伸びているのですが、それに比例して人件費も増えます。
適正な利益を確保してあれば、その状態で利益は積み重なっていくのですが、実際はそうではありませんでした。
売上の伸びよりも人件費が多くなってきましたので、自転車操業のようになっていたのです。
単価は少しずつ下がってきたのですが、人件費は下がることなく上がり続けていたので、厳しくなるのは当然のことです。
下手すると、単月で赤字も出ていましたので、それが続けばまずいことになってしまいます。
思い起こせば、従業員数人から10人くらいまでが一番儲かっていました。
それが単価の引き下げをきっかけにして、少しずつ厳しい状態になってきました。
効率良く仕事がこなせるように組織を変えると、また利益が出るようになりましたが、従業員が増えるにつれ、1人あたりの利益が減っていきました。
その利益が従業員30人になると、ゼロになってしまい、自転車操業になってしまったのです。
これは、一般的なパターンと同じです。
ある程度までは、事業規模が拡大すると、それに比例して利益も増えます。
でも、ある点に達すると、事業規模が拡大するにつれて、利益が減ることになります。
拡大すればするほど、多数の従業員を管理する費用や設備費用などが増大して、利益が減っていくのです。
でも、そのまま拡大していけば、ある点を境に利益が増えるようになります。
組織化や基盤ができて、それが機能してきたことになり、それ以降は規模が拡大すればするほど利益が増え続けることになるのです。
曲線で表せば、上がって下がって、また上がるということです。
非常にわかりやすい説明ですね。(笑)
内情は少し違いますが、まさにこの通りのパターンになっていました。
当時は経営の知識はありませんので、こんなことはまったく知らなかったのですし、気にもしていませんでした。
ただ、ひたすら事業拡大しか頭になかったのです。
また、資金は何とか回っていましたし、得意の「まあ、何とかなるだろう」が頭にありましたので、特に気にすることなく、次の事業に突入していったのです。
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