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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

飛び込み営業に行く準備

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飛び込み営業をしようと思ったのですが、今までやったことがなかったので、何をどうするのかを考えました。

まったく知らない業界に営業に行くのは無茶ですので、コンクリート製品製造工場が営業先になります。

当時はインターネットがありませんので、電話帳と地図で工場の存在と場所を確認していきました。

すると、通勤圏内くらいの範囲には、大小合わせて30箇所くらいの工場があることがわかりました。

大きな工場は、大企業の系列企業とわかる名前が付いていますので、名前を聞いた時点で、飛び込み営業が通用するのは無理なことがわかります。

飛び込み営業がどうこう言うよりも、どこの馬の骨かもわからない若造が社長なのですから、普通なら門前払いになるでしょう。

でも、小さな工場といっても、大きな工場です。(笑)

小さな会社やお店と違って、広い敷地に工場設備がありますし、グランドくらいの広さのストックヤード(製品置き場)がありますので、下手すると、事務所を探すのも迷うくらい大きな工場なのです。

すでに何箇所かの工場を見ていましたので、その圧倒的な存在感は実感していました。

それと同時に、飛び込み営業をして、契約できる可能性が非常に厳しいことを感じていました。

しかし、現状を打破するためには、それしかありません!

他にも方法はありますが、当時はそれしか方法がないと思っていましたので、とにかくやるしかありません。

人と話をするのは抵抗がなかったですし、すでに年上の人と仲良くなるのが得意になっていたのですが、飛び込み営業をするとなったら話は別です。

考えただけでも気が引けてしまいます・・・。

電話営業も一つの方法ですが、これはまったく考えていませんでした。

受付で用件を伝えたら、門前払いになることが容易に想像できたからです。

門前払いになってしまったら、もうその工場に行くことはできません。

行き先が30箇所しかありませんので、そんな軽はずみで下手を打つ行動はできなかったのです。

また、電話で用件を伝えられる自信がなかったのと、「実際に会って話をすれば、何とかなるだろう!?」という思いが強かったので、実際に出向くのがベストと考えました。

そうは言っても、口だけで営業するのもどうかと考えていたら、名刺の重要性に気が付きました。

すでに有限会社を設立していましたので、ただの個人と違って、会社の社長の肩書きで営業に行けるのは強みです。

強みというよりも、最低限度すら満たしていない状況と言えますが、それしか強みがありませんでした。(笑)

また、資本金は500万円でしたので、その強みもありました。

当時の最低資本金は300万円ですので、小さな有限会社の大半は資本金が300万円でした。

そこで、「当社は300万円じゃなくて500万円なんですよ!」と言えるのは強みなのです。

名刺があって、資本金のネタがあれば完璧です!?

実際はともかくとして、こうして飛び込み営業にいく準備が整ったのでした。

(おい!これで整ったのか?)

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