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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

元請け裏切り作戦第二弾2

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この作戦を実行するためには、メーカーの協力が必要不可欠です。

そのメーカーの滋賀工場のトップは工場長になりますので、工場長を交えて話をしました。

私は何とかして、工場と直接契約をして元請けの立場になりたかったのですが、まだ数ヶ月しか経っていませんし、実績も何もありません。

工場ならともかく、本社からすると、どこの馬の骨かもわからない存在ですので、この点は仕方がありません。

そこで、隣の元請けの社長の下請けの立場からスタートして、将来的には直接契約するという話になりました。

完全に契約を取り付けたわけではありませんが、状況や立場を考えると仕方がありません。

外から見れば、私にとっての親会社が隣に変わるだけですので、ただ右から左に行くだけになります。(笑)

でも、現状の親会社を追い出したエリアは私がやることになり、売上をピンはねされる率も少なくなりますので、売上としては倍くらいになります。

決して悪い話ではありませんので、計画を進めることにしました。

悪い話ではないというよりも、数ヶ月前は経験も何もない手伝いの身分でしたので、それを考えたら大躍進ですし、月の利益も100万円くらい増える計算です。

その計画とは、私がいきなり元請けとの契約を打ち切ります。

当然、従業員全員も仕事に来ないようになります。

そうなると、元請けは仕事が回らなくなりますので、えらいことになってしまいます。

何日かすると仕事が消化できなくなりますので、工場から契約打ち切りを通告されます。

そして、その場所に私がやってくるという流れです。

一緒に計画を立てている隣の元請けの社長は、この方法で独立を果たしましたので、名付けて「元請け裏切り作戦第二弾」となりました。

全く同じパターンですので、成功する確率は高いといえます。

どんな形になっても、メーカーが「アウト!」といえばアウトになりますので、その協力を取り付けている点で確実といえます。

ただ、元請けには私の友人がいて一緒に仕事をしています。

高校からの友人ですし、当然ながら友人には何の不満もありません。

普通なら裏切ることはできない状況ですが、その友人も元請けの社長に対して不満を持っていましたので、理解してくれるだろうと思っていました。

作戦決行日が決まり、それまでは日常と変わらず仕事をしています。

この時の心境は複雑なものがありました。

仲良く仕事をしているわけですが、作戦決行日に裏切ることになるわけです。

でも、社長に対する不満がたくさんありましたので、これもビジネスだと思って割り切っていました。

もちろん、こんなやりかたはダメですし、ビジネスともいえませんが、当時はそう思っていたのです。

作戦決行日の前日の帰り際には、作戦の決行を匂わせて帰りました。

そして、ついに作戦決行です!

予定通り、私を含めた数人が仕事に行きませんでした。

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