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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

外国人労働者のメリットとデメリット

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滋賀県は工業団地が多くあって工場も多いため、外国人労働者が多くいます。

特にブラジルを代表とする南米の外国人労働者が多くいました。

私も早いうちにペルー人を一人採用しました。

人を使った経験もほとんどなく、かなり不安に思いながらの採用でしたが、幸い日本語が上手にできた人だったので、危惧するほどのことはありませんでした。

しばらくしてから、そのペルー人の友達を採用しましたので、短期間で辞めた人を除いては、従業員の半分が外人ということになります。

幸いなことに、もう一人もそこそこ日本語ができましたので、仕事に支障はありませんでした。

ただ、あまり難しい言葉はわからないのと、丁寧で早く仕事をするのは難しかったため、できる仕事に制限がありました。

でも、ちょっと慣れてくると、他の仕事を教えていき、仕事の幅は広がりました。

外国人労働者を雇うメリットの一つは、給料が安く済むことです。

同じ仕事をするとなると、日本人に払う給料の7割くらいで済むのです。

それでも、外国人労働者としては良い給料なのです。

それで、どんどん仕事を覚えてもらえば、安く使えることになります。

そう思ってすこしずつ仕事を覚えてもらい、いつの間にか無免許でリフトも乗るようになった頃、製品が倒れて破損することがありました。

製品の置き方が悪く、置いてしばらくして倒れてしまったのです。

花瓶が倒れて水がこぼれたという話ではなく、1トンも2トンもあるようなコンクリートの塊が倒れたわけですので、そばに人がいれば大事故になってしまいます。

幸いなことに、周囲には誰もいなかったため、製品の破損ですみました。

この現場を見た時は、さすがにゾッとしましたね。

万が一のことがあったら終わりですので、それ以降は仕事の制限をすることにしました。

しばらくして、もう一人外人を雇おうと思ったら、意外と該当する人がいないことがわかりました。

ネックになったのは、通勤手段と住居です。

いま仕事をしている二人は、日本の運転免許を持っていて、自分の車を所有していて、自分でアパートを借りて家族と暮らしていました。

そんな環境を持っている外人はとても少ないのです。

こちらで住むところを確保して、送迎をするとなったら、条件さえ悪くなければいくらでも外人を集めることはできます。

一人に声をかけておけば、芋づる式に集めることは簡単にできるのです。

しかし、自分でアパートを借りていて、車と運転免許を持っている外人はほとんどいなったのです。

これで、外国人労働者の人材派遣会社が儲かる理由がわかりました。

自社でアパートを借りていて、タコ部屋状態ですが、外国人労働者の住むところを確保します。

そして、マイクロバスで送迎すれば、人材はいくらでもいるということです。

そんな状態でしたので、もう一人の採用には意外と時間がかかりました。

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