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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

二足のわらじから一本に集中する

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プロパンガスの配送と同時にコンクリート製品製造の現場仕事を平行してやり始め、一人採用しました。

それからしばらくして、プロパンガスの配送を辞めましたので、コンクリート製品製造の仕事一本になりました。

その工場は、コンクリート二次製品製造業界では業界第三位くらいの規模ですし、上場企業でしたので、私が直接契約できたわけではありませんし、できるわけもありません。

元請けの立場になる協力会社として二社入っていて、うち一社に私の友人が働いていましたので、その縁で声をかけてもらったのです。

工場があって元請けがあって、その下請けという立場になります。

友人を含むその会社の何人かの従業員と、私ともう一人の従業員で一緒に仕事をしていました。

このあたりの記憶はほとんどないのですが、記憶がないということは、集中して仕事ができていたのだと思います。

ある日、元請けからペルー人を紹介してもらうことになりました。

元請けとしては自社の人数を増やすことは考えていなくて、私のところで雇って、その分、私の仕事が増えるということです。

私は何とか日本語はできますが、簡単な英語くらいしかできませんし、ペルー語なんてあるのかどうかも知りません・・・。(実際はスペイン語です)

でも、日本語ができるということで、面接することになりました。

一人目は年上ということで緊張しましたが、次はペルー人ということで、また別の緊張感がありましたね。(笑)

どうなることかと思いましたが、日本語が思ったより上手かったので会話に問題はなく、仕事の経験もあるということで採用しました。

この職場はいわゆる「3K」で、「きつい、汚い、危険」が見事に三拍子そろっています。(笑)

普通の者では務まりませんので、外国人労働者が多いのが特徴です。

また、滋賀県は工場が多いこともあり、ブラジル人を中心とした日系三世などが多く働いていました。

もう一社の協力会社にもペルー人がいましたので、割とすんなり環境にも慣れ、3人が仲良く仕事をしていました。

その後に二人採用しましたので、4人くらいで仕事をしていました。

そのうちの一人は、そのペルー人の紹介で入ってきました。

外人同士のつながりは強くて広いため、必要となれば何人でも採用できるという感じでしたが、仕事量の関係で一人にしたと思います。

また、外国人に難しい仕事を完全に任せるのは難しいので、比率と仕事内容を考えなければなりません。

外国人は頑張って仕事をするというイメージがありますが、やはり個人差はありますし、何よりも言葉の壁があります。

幸い、ちゃんと仕事ができて会話もできるペルー人だったので、使える人材でした。

こうして、小さいながらも事業組織ができていったのです。

コンクリート製品製造に集中して、割とトントン拍子で事業を拡大することができました。

プロパンガスの配送を同時にやっていれば難しかったと思いますので、ここで一本に集中するメリットを実感したのです。

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