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事業アドバイザーとして活動する以前は、会社の経営者として様々な事業を立ち上げていました。その時代の失敗談、成功談から最近の事業アドバイス事例、改善事例など、事業繁栄のヒントになる実体験を書きます。

仕事は段取り八分

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社員の方と一緒に仕事をしている時は、とにかく、少しでも早く独り立ちできるようにと考えていました。

そのためには、完璧に仕事をマスターしなければなりませんので、どうすれば早くできるかを考えていました。

仕事自体は、基本的に工場から倉庫の往復ですので、それほど難しいことではありません。

ただ、積み込みと積み卸しが手作業のため、かなりの時間がかかって大変なのです。

順番待ちのトラックもありますので、遅れれば遅れるほど後続車に迷惑をかけてしまいます。

逆に言えば、早ければ歓迎されますし、工場や倉庫にとってもメリットがあります。

そこで、どうすれば早くできるかを考えました。

他の人の作業を見ていると、あまり先のことを考えていないように思えました。

積み込む時は、パレットに乗った箱の山を、トラックにぎっしり積み重ねていきます。

その繰り返しなのですが、ただ端から順番に積み込んで行くだけでは効率が悪いのです。

積み卸しはパレットに積んでいくのですが、組み合わせ方が決まっていますので、積み込み以上に時間がかかります。

また、効率が悪ければ無駄な動きが多くなってしまい、大変な割には仕事が進まない状態となってしまいます。

1000箱以上も積みますので、ちょっとの動きのロスが、結果的に大きな労力と長い時間になってしまうのです。

しかし、多くの人は、明らかに効率が悪い動きをしていたのです。

「とにかく、目の前の箱を積めばいいんじゃ!」とは言っていませんが、そんな感じがしましたね。(笑)

その状況を、「なんで、そろいもそろって先のことを考えないのだろう?」と思って見ていました。

仕事は結果だけでなく、経過も重要です。

いかに少ない労力と時間で、同じだけの仕事ができるかは重要なのです。

「仕事は段取り八分」と言われますが、まさにその通りです。

ただ単に積み込むのではなく、次の箱を積むための段取りをしなければならないということです。

次の作業のことを考えて、段取りよく積んでいけば、少ない動きで短時間で終わることがわかりました。

あとは、それを実践するだけです!

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