【雑感】TPPはM2Mを加速させる、でしょうか。
今年に入って目にすることの増えてきた「M2M(machine to machine)」とのフレーズ。端的に言うと、ネットワークに接続した多種多様な機器が人手を介することなく各種情報をやり取りし、情報資源の一つとして何かしらの価値を提供するといった感じでしょうか。概念自体はだいぶ前から存在していて、私も前職で道路・防災系のセンサー情報をかき集めて、GIS(地理情報システム)上で処理をするシステム構築に携わっていたことがあります、、10年以上前の話ですが。
当時は技術的には全然プアで、広範囲な高速通信網はなく、地図もGoogle Mapなどの汎用性の高いモノもなく、カーナビ地図や独自地図などでのまだまだ手作り感が満載な感じでもありました。それが、電子地図一つとってみても、当時からすれば隔世の感が強く、技術の進歩は日進月歩だなぁ、、と感じています。
なんてことを思い出しながらも、ここのところは「農業分野」でのICT活用の話題が印象に残ることが増えてきていて、「TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)」で外圧の影響を強く受ける可能性が高いからかなとも見ています。
一応、自社でもM2Mの開発基盤をサービス化してるってのもあるのですが、Webサイトへの流入キーワードを見ても「M2M」と「農業」の組み合わせを結構見ることができています、、うちのサイトは非常に貧弱なので大変に申し訳ないのですが(汗
そのTPP、明日・7/23から、日本も交渉に本格参加となります。とりあえず今回は様子見の感が強いのかもしれませんが、競争力を確保していくためにもこの辺りの技術要素が何かしらのヒントになればなぁ、、と思いつつ、アンテナを伸ばしておかないととも、、個人的にはM2Mの道路情報系での活用も気になっていますが。
なお、TPPそのものについては、安保の観点でも判断する必要があるとの感覚ですので、経済効果のみで是非を問うのは無いかな、と考えています。経済の発展には域内での安全が担保されるのことは必要条件で、それは古代ローマの頃から変わらないんだよなぁ、と『ローマ人の物語』を捲りながら、、久々に再読してみますかね。。