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デザイン、ブランド、マーケティング……。フェラーリから老舗の和菓子屋さんまで、わざわざ顧客が買いに来るビジネスには、必ず意図や戦略があります。世の中のモノやコトを眺めながら、その意図や戦略を勝手に遡ってみる、そんな頭の体操みたいなことを書いてみましょうか。

TEDには提案や伝え方のヒントがたくさん

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そんなに数が多い訳ではないですが、『企画書』とか『プレゼン』とかのキーワード検索で、ワタシのブログにはアクセスがあります。(この誠ブログではなく、以前から書いているもうひとつの方のやつ

本屋さんの棚にもその手の本は沢山並んでいるし、関心のある方はそれなりにいるんだろうなぁとは思うのですが、ワタシ自身は企画書やプレゼンの"型"を追い求めても仕方がないと思っているので、そのブログでも企画書の書き方みたいな解説をしているエントリーがある訳ではありません。(以前にあるビジネス系サイトで、それげなテーマでコラムを書きましたよ、ってお知らせがあるだけ。笑)


◆"型"を知るも大事だけど...

起承転結とか、SDS(Summary-Details-Summary)とか、PREP(Point-Reason-Exanple-Point)とか、型のようなものは色々あるにはありますが、そういった知識は最低限でいいのではないかと。企画書にせよプレゼンにせよ、その次のアクションが重要。逆に言えば、ちゃんと意図が伝われば、方法はなんでもいいと思っています。

なので、そういった判りやすい"型"を求めるくらいなら、様々な人のプレゼンを見て、聴いて、という方がいいように感じますね。


と、いうようなことを、ふと思ったのは、TwitterのTLに『TED2011 The Rediscovery of Wonder』の話題が流れてきたからなのでした。(TEDについての解説は→ こちら


TEDは基本的に講演会なので、聴いた人に何かアクションを求めるものではありません。その点では、我々が日々の仕事の中で求められる提案やプレゼンとは異なりますが、伝え方の幅を色々仕入れるという眼で、TEDを観ていると興味深いです。

皆が必ずしも"立て板に水"な調子で語る訳でもなければ、伝えるための道具立ても違う。日本語字幕入りのTED Talksもウェブで公開されているので、いくつかプレゼンテーションをまずは見てみるのがお勧めです。


日本語字幕付きの比較的新しくアップされている中から、ワタシが好きなものをいくつか挙げてみると、次のような感じです。(必ずしも、Technology Entertainment Designの領域で選んでませんが。。)


『シリコン製のコメディ』




『世界はブタで回っている』



『トースターを一からつくる方法』



その他、ジェイク・シマブクロさんがウクレレで奏でる、Queenの『ボヘミアン・ラプソディ』なんてのも良い感じです。


◆内容・目的が色々なら、見せ方も色々でいい

TEDに限らず、色々なパターンのプレゼンを見ていると、『※※でなければ~』という考えからは解放されるのではないでしょうか。

我々が業務の中で関わる企画提案やプレゼンでは、必ず受け手に何らかのアクションを期待することが多い訳ですが、それにしたって期待するアクションの内容は、案件ごとに異なりますから、持ち時間の中でどう強弱を付けるかということに過ぎません。

 :何故やるのか(背景)
 :それにより何を目指すのか
 :いかに魅力的か
 :やれる裏付けやリソース(能力)
 :やるにふさわしい理由(妥当性)
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盛り込む要素は、色々とあるでしょうけれど、その後のアクションに繋がるよう、受け手(聞き手)に"人ごと"の話題から"自分ごと"へと、その気になってもらうのが大事な訳ですから、中途半端にプレゼンや企画書の"型"に合わせることより、一番効果的な伝え方へ知恵を絞るべきだと思うのですよ。

TEDのスピーカーは様々なタイプの人がいるので、メインのポイントを表現バリエーションも多くて、ついつい見てしまうところもポイントかもしれません。


そういば、少し前にコンセプトメイクをテーマに企業研修をやった際に、『企画提案を行なうときには、必ずしも企画"書"の形式にこだわる必要はないし、もしそれが最善の伝え方であるなら寸劇でやってもいい...』みたいな話しをしたら、受講者は笑って聞いてましたが、ただの冗談だと取られたのかなぁ。・・・なんてことも、ふと思い出してしまいました。(真面目な話しですよ。>そのときの方々)



林田 浩一


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