デジタル・リテラシー/DX研修:全社員のための常識力の底上げプログラムのサンプル
昨日に続き、デジタル・リテラシー/DX研修について考えます。
既に、ローコード開発やプログラミング、AIツールやデータサイエンスなど、実務に役立つスキル研修に取り組んでいる企業も増えています。
それとは別に、全社員を対象にし、DXの本質やデジタル・テクノロジー全般に関わる知識とビジネスとの関係を学ぶ機会を提供することは、必ず必要だと考えています。それは、個々のスキルとDXの実践を結びつけてゆく思考回路を作る必要があるからです。
では、どのような研修を行えばいいのでしょうか。サンプルを作ってみましたので参考にしてください。
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目的:
予測不可能な時代に俊敏に対応でき、事業の継続と成長を維持できる企業になるため
達成目標:
事業の現場に変革の火種を生み出し、実践を牽引するためのリーダーシップを発揮できるようになる
狙い:
- DXの本質と事業環境の変化の背景について理解を深めること
- DXを支えるデジタルの基本とその最新動向を知ること
- デジタル・テクノロジーの発展が、自分たちの事業にどのような変化を強いるのかを考え、新たな気付きを得ること
- 自分が変革の当事者であることを自覚できるようになること
- 研修を終えて直ぐに実践するための戦略とアクションプランを作れるようになること
概要:
デジタルが前提の社会になり、人々の価値観や行動様式、社会の仕組みが、大きく変わりつつあります。これに適応できなければ、企業の存続が危ぶまれる時代になりました。DXとは、そんな社会に適応するために、会社を作り変えようという取り組みです。
本研修では、そんなDXの本質をわかりやすく解き明かすとともに、これを支えるデジタル技術や、ビジネスに与える影響について学びます。
また、学んだことを踏まえて、自分たちの仕事への影響や、どのように活かしていけばいいのかを考え、自分の戦略とアクション・プランを作るスキルを養いますす。
内容:
〇月〇日(〇)9:00-12:00
第1回:デジタル・トランスフォーメーションの本質とこれからのビジネス戦略
DXとは「デジタルが前提の社会に適応するために会社を作り変えること」を意味する言葉です。しかし、これまで取り組んで来た「IT化」や「デジタル化」との違いや何をすべきか明確にイメージできない人たちも少なくありません。本講義では、そんなDXの本質を、ビジネスや社会との関係とともに学びます。また、これを支えるデジタルの意味やDXに取り組むとは何をすることなのかについても考えます。
〇月〇日(〇)09:00-11:00
第2回:クラウド・コンピューティングとサイバーセキュリティ
DXを支えるテクノロジーの1つが、クラウド・コンピューティング(クラウドとも呼ばれています)です。そんなクラウドは、未だセキュリティが心配だとか、できることは限られているなどと、誤った理解をしている人たちも少なくありません。本講義では、そんなクラウドの仕組みやビジネスにもたらす役割について、解説します。また、DXによりデジタル化の範囲が拡がれば、セキュリティはこれまでにも増して、事業課題/経営課題として、その重要性が高まります。そんなこれからのセキュリティについても理解を深めます。
〇月〇日(〇)09:00-11:00
第3回:IoTと5G
IoTもまた、DXを支えるテクノロジーの1つです。モノがネットにつながる、あるいはモノ同士が互いにつながることで、これまで解決できなかった社会やビジネスの課題が、解決されます。本講義では、IoTとは何かを解説し、ビジネスがどのように変わるかについて学びます。また、IoTを支える次世代の通信基盤である5Gについても解説します。
〇月〇日(〇)09:00-11:00
第4回:AIとデータサイエンス
「AIが人間を支配する世界」などというSFを楽しむのもいいのですが、AIは、もっと現実的に、そして日常的に私たちの社会や日常に浸透し、私たちのビジネスを大きく変えようとしています。また、昨今にわかに注目を集めている大規模言語モデル(LLM)や生成AIは、人間と機械の役割分担を変えてしまうでしょう。当然、ビジネスのあり方も大きく影響を受けます。本講義では、そんなAIの現実と可能性、その活用について学びます。また、AIを使ってデータを解釈し、ビジネスの価値に変えるためのデータサイエンスについても解説します。
〇月〇日(〇)09:00-11:00
第5回:システムの開発と注目すべきテクノロジー
社会の不確実性が常態化したいま、事業を継続し企業が存続するには、変化に俊敏に対処できる圧倒的なビジネス・スピードの獲得が不可避です。そんな時代のビジネスを支える情報システムにも圧倒的なスピードが必要です。本講義では、ビジネスに求められるスピードに対処する情報システムの開発や運用について概観します。また、ブロックチェーンとWeb3といった新しい潮流は、社会やビジネスの常識を大きく変えてしまうかもしれません。本講義では、開発や運用の常識がどう変わるのか、また、ブロックチェーンやWeb3がこれからのビジネスに与える影響についても解説します。
〇月〇日(〇)09:00-11:00
第6回:アジャイル開発の実践とSIビジネスの変革(特別講師)
お客様のDXを支援するには、これからの時代に求められる開発の常識を理解し、実践のノウハウを身につけなければなりません。その基盤となるのがアジャイル開発です。アジャイル開発を実践するには、その手法を知るだけではできません。これを支える、思想や働き方についても理解し、これを実践できる思考や行動の様式を身につける必要があります。本講義では、その実践のノウハウや勘所を学びます。
参考:本研修の講義に登場する主なキーワード(参考)
DXやITトレンドを理解するために知っておきたい基礎知識
- UIとUX
- ビジネスの主役がモノからコトへ
- デジタルとIT
- デジタル化の目的と2つの意味
- 2つのデジタル化:デジタイゼーションとデジタライゼション
- なぜデジタル化しなければならないのか
- レイヤー構造化と抽象化をどうやって実現するか
- アンバンドル/リバンドル/エンハンスメント
- 「イノベーション」と「インベンション」
- イノベーションとデジタル化
- デジタル化によって生み出される2つのビジネス領域
ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション(DX)
- 複雑性を高める社会に企業はどう適応すればいいのか
- デジタル・ネイティブの発想
- 時間感覚の変化がビジネスを変えようとしている
- VUCA時代の課題解決方法
- なぜ「デジタル」でなければならないのか
- 大きく変わってしまった競争原理
- 「サービスが主役」時代のビジネス構造
- DXとは何か
- DXを支えるテクノロジー・トライアングル
- DXのメカニズム
- デジタル化とDXの違い
- DXはなぜ難しいのか
DXを支えるITインフラストラクチャーとクラウド・コンビューティング
- 情報システムの3層構造
- 「仮想化」の本当の意味
- 「ソフトウエア化」とは何か
- 「ソフトウエア化」とクラウド・コンピューティング
- クラウドを使う理由
- 厳格なセキュリティが求められる金融機関や政府でも使われるクラウド
- クラウドにおける責任の所在
- クラウドのビジネス・モデル
- クラウドの定義
- クラウドの定義:サービス・モデル
- クラウドの定義:配置モデル
- クラウドの定義:5つの特徴
- ハイブリッド・クラウドとマルチ・クラウド
- クラウドが不得意とするところ
- クラウド利用の3原則
デジタル前提の社会に適応するためのサイバーセキュリティ
- セキュリティの区分と脅威
- 情報セキュリティの3要素と7要素
- リスク・マネージメント
- 不正アクセス対策の基本となるアクセス制御
- 認証方法と多要素認証
- サイバーハイジーン
- 境界防衛型セキュリティとゼロトラスト・ネットワーク
- 動的ポリシー
- ゼロトラスト・セキュリティ
- ユーザーに意識させない・負担をかけないセキュリティ
あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G
- サイバー・フィジカル・システムとIoT
- IoTビジネスの2つのカタチ
- IoTが生み出すふたつのループ
- IoTビジネスを支える6つのテクノロジー
- IoTがもたらす2つのパラダイムシフト
- デジタルツイン:現実世界の最適化
- デジタルツイン:サービス間連携による価値の創出身
- モノのサービス化:メカニズム
- モノのサービス化:収益モデル
- モノのサービス化:ビジネス転換
- 5Gが期待される理由
- 5Gの3つの特徴
- 5Gの普及のステップ
- キャリア5Gとローカル5G
- ネットワークスライス
複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータサイエンス
- 人間の知能と人工知能の関係
- 人工知能(AI)と汎用型人工知能(AGI)
- 弱いAIと強いAI
- 人工知能の分類
- AIにできること
- AIの進化の見通し
- 基盤モデル
- 人工知能と機械学習の関係
- 機械学習
- ニューラル・ネットワーク
- 機械学習がやっていること
- ディープラーニングがなぜ凄いのか
- ディープラーニングの限界
- AIと人間の役割の違い
- AIの限界と可能性
- データサイエンスとデータサイエンティスト
- データサイエンスとAI
- データサイエンティストに求められるマインドセット
- データサイエンスに必要とされるスキルと役割分類
圧倒的なスピードが求められる開発と運用
- ITの役割の大変革:「作る技術」から「作らない技術」への転換
- 変わる開発と運用への期待
- 気付きからサービス提供に至る全体プロセス
- アジャイル開発
- ローコード/ノーコード開発
不確実性の高まる時代に適応するためのデジタル・ビジネス戦略
- デジタル化とDX
- DXを実践する3ツのステップ
- DX戦略の位置付け
- DXの思考法
- DX人材
以上
7月30日 八ヶ岳の森でヨガ@神社の杜のワーキング・プレイス 8MATO
気温が急に上がったり、湿度が高かったり、部屋の中はクーラーが効きすぎていたりと、気温の変化が激しく身体も疲れやすい毎日ですが、森の中でヨガをして心身のコンディショニングを整えましょう!
今月は下半身、特に股関節を重点に置いてヨガをしていきます✨
八ヶ岳の森に浮かぶ大きなテラスで、森の精気にも助けてもらい、最高なリフレッシュメントを体験してください。
レッスンでお会いできるの楽しみにしています!詳しくはこちらをご覧ください。
ヨガ・インストラクター "yo"
- RYT200ヨガインストラクター取得
- 健康運動指導士
- 準中級レクリエーション•インストラクター
- 初級障がい者スポーツ指導員
持ち物 :動きやすい服装、ヨガマット、タオル、飲み物など。八ヶ岳の天然水は飲み放題!
雨天決行:屋根付きの森のテラスなので、雨天でも大丈夫です。
お食事等:地元の食材や無添加にこだわったランチ、地元果物の手作りのジュース/ソーダ、スイーツなども提供しています(有料)。
参加費 :1,000円(税込み) *現地にてお支払いください。キャッシュレス(クレジットカードやPayPayなどが使えます)。
【募集開始】新入社員のための「1日研修/1万円」・最新ITトレンドとソリューション営業
最新ITトレンド研修
社会人として必要なデジタル・リテラシーを手に入れる
ChatGPTなどの生成AIは、ビジネスのあり方を大きく変えようとしています。クラウドはもはや前提となり、ゼロトラスト・セキュリティやサーバーレスを避けることはできません。アジャイル開発やDevOps、マイクロ・サービスやコンテナは、DXとともに当たり前に語られるようになりました。
そんな、いまの常識を知らないままに、現場に放り出され、会話についていけず、自信を無くし、不安をいだいている新入社員も少なくないようです。
そんな彼らに、いまの常識を、体系的にわかりやすく解説し、これから取り組む自分の仕事に自信とやり甲斐を持ってもらおうと、この研修を企画しました。
【前提知識は不要】
ITについての前提知識は不要です。ITベンダー/SI事業者であるかどうかにかかわらず、ユーザー企業の皆様にもご参加頂けます。
新入社員以外のみなさんへ
新入社員以外の若手にも参加してもらいたいと思い、3年目以降の人たちの参加費も低額に抑えました。改めて、いまの自分とこれからを考える機会にして下さい。また、IT業界以外からIT業界へのキャリア転職された方にとってもいいと思います。
人材育成のご担当者様にとっては、研修のノウハウを学ぶ機会となるはずです。教材は全て差し上げますので、自社のプログラムを開発するための参考にしてください。
書籍案内 【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 改装新訂4版
ITのいまの常識がこの1冊で手に入る,ロングセラーの最新版
「クラウドとかAIとかだって説明できないのに,メタバースだとかWeb3.0だとか,もう意味がわからない」
「ITの常識力が必要だ! と言われても,どうやって身につければいいの?」
「DXに取り組めと言われても,これまでだってデジタル化やIT化に取り組んできたのに,何が違うのかわからない」
こんな自分を憂い,何とかしなければと,焦っている方も多いはず。
そんなあなたの不安を解消するために,ITの「時流」と「本質」を1冊にまとめました! 「そもそもデジタル化,DXってどういう意味?」といった基礎の基礎からはじめ,「クラウド」「5G」などもはや知らないでは済まされないトピック,さらには「NFT」「Web3.0」といった最先端の話題までをしっかり解説。また改訂4版では,サイバー攻撃の猛威やリモートワークの拡大に伴い関心が高まる「セキュリティ」について,新たな章を設けわかりやすく解説しています。技術の背景や価値,そのつながりまで,コレ1冊で総づかみ!
【特典1】掲載の図版はすべてPowerPointデータでダウンロード,ロイヤリティフリーで利用できます。社内の企画書やお客様への提案書,研修教材などにご活用ください!
【特典2】本書で扱うには少々専門的な,ITインフラやシステム開発に関わるキーワードについての解説も,PDFでダウンロードできます!
2022年10月3日紙版発売
2022年9月30日電子版発売
斎藤昌義 著
A5判/384ページ
定価2,200円(本体2,000円+税10%)
ISBN 978-4-297-13054-1
目次
- 第1章 コロナ禍が加速した社会の変化とITトレンド
- 第2章 最新のITトレンドを理解するためのデジタルとITの基本
- 第3章 ビジネスに変革を迫るデジタル・トランスフォーメーション
- 第4章 DXを支えるITインフラストラクチャー
- 第5章 コンピューターの使い方の新しい常識となったクラウド・コンピューティング
- 第6章 デジタル前提の社会に適応するためのサイバー・セキュリティ
- 第7章 あらゆるものごとやできごとをデータでつなぐIoTと5G
- 第8章 複雑化する社会を理解し適応するためのAIとデータ・サイエンス
- 第9章 圧倒的なスピードが求められる開発と運用
- 第10章 いま注目しておきたいテクノロジー
神社の杜のワーキング・プレイス 8MATO
8MATOのご紹介は、こちらをご覧下さい。