【図解】コレ1枚でわかるソフトウェア化とクラウド
「ソフトウェア化されたインフラ=SDI」を、ネットを介してオンライン・サービスとして利用できるようにしたのが、クラウド・サービスのひとつであるIaaS(Infrastructure as a Service)です。インフラの機能や性能をサービスとして利用できることから、自社でシステムを購入し、構築や運用管理を行う必要がありません。自分たちのアプリケーションにとって必要な機能や性能をメニューから設定して、直ぐに利用できるようになります。また、機能や性能の変更も、設定だけで行えるので、自社で所有することに比べれば、圧倒的に迅速、柔軟に対応できます。
また、同様にオペーレティングシステムやデータベースなどの「プラットフォーム」をオンライン・サービスとして利用できるようにしたのが、PaaS(Platform as a Service)、経理や会計、生産管理などの業務に特化したプログラムである「アプリケーション」をオンライン・サービスとして利用できるようにしたのが、SaaS(Software as a Service)です。
いずれも、「様々な機能や性能を選択や設定だけで利用できる」と「構築や運用管理を自動化して利用者の負担を軽減できる」といったソフトウェア化の特徴を活かして、次のことができるようになります。
- 事業環境の変化に即応して、その時々に必要な機能や性能などのシステム資源が調達できる。いつでも使うことを辞めることができる。
- システムの購入や構築、運用管理の負担からユーザーを解放する。
- 所有している資産ではないので、使用料金は、経費になり、バランス・シートの改善に貢献できる。
変化が早く、ビジネスの先行きを見通すことが難しく、必要なシステムの機能や規模を正確に予測できないいま、システムを資産として保有することは、経営リスクになります。
このような時代だからこそ、「サービスとして使用」できるインフラ、プラットフォーム、アプリケーションは、変化に即応できる能力をシステムに与えることになり、DX実践の基盤として、極めて重要な役割を果たすことになります。
詳細については、後日「クラウド・コンピューティング」連載にて説明します。
次期・ITソリューション塾・第39期(2022年2月9日 開講)の募集を締め切りました。多くの皆様のお申し込み、ありがとうございました。
次期・第40期は、5月連休明けを予定しています。改めて、ご参加をご検討頂ければ幸いです。