「早すぎる」という財産
吉祥寺駅前5:00発、羽田空港行の始発バス。そのバス停に4:30に到着。羽田空港6:30発の福岡行に乗ると8:15頃には到着する。講義は13:30から。余裕だ、いや余裕ありすぎだが、こうでもしないと落ち着かない。
その余裕時間を使って、本も読めるし、いろいろなニュースにアクセスし情報収集もできる。新しいプレゼンテーションや文章も書ける。今日の講義資料の確認もできるし、こうやってブログを書く時間も作ることもできる。「早すぎる」になんの不利益もない。
この性格は親譲りのようだ。基本的には、臆病なのだと思う。遅れてはまずい、かっこわるい講義はできない、少しでも新しい情報を手に入れておかないと世間に取り残される。そんなことが、いつも心配でたまらない。遅れて迷惑かけたりしたら申し訳ない、質問に答えられなければかっこわるい。そんなのはいやだ。そんな気持ちが「早すぎる」原動力であり、結果として「お得」になる。
ただ、いいことばかりではない。新入社員のころ、お客様の役員との面会に遅れてはいけないと自家用車で1時間前に現地に到着し、上司と待ち合わせるつもりで待機していた。まだ時間がある。前日はその日の資料作りでほとんど寝ていない。ちょっと一休みと寝込んでしまった。トントンとクルマの窓を叩く音がする。待ち合わせしていた上司がやって来た。えらく怒っている。どうしたのかと思ったら、もう面会時間は終わってしまい、私が居ないので資料無しで話をしたという。すっかり寝過ごしてしまったわけだ。まあ、こんなこともたまにはあるが、総じて早すぎて困ることはない。
最近、新入社員研修をする機会も多いのだが、滑り込みアウトが昔に比べて多い気がする。滑り込みセーフは以前からあったが、アウトでも悪びれることなく入ってくる人が増えた気がする。時代なのかとは思うのだが、明らかに礼儀を欠いている。それが当たり前の学生生活だったのだろう。だから、それが間違っているとか、おかしいという感覚がない。そういう人たちに頭ごなしに怒っても仕方がない。だから、こんなことを話して諭すことにしている。
「良い人だなぁと、相手に思ってもらいたくないだろうか。そう思ってもらえなければ、仕事のきっかけがつかめない。こんなヤツかと思われた瞬間に、仕事のきっかけを失うことになるし、人間関係がぎくしゃくする。そのために大切なことは、相手への礼儀だ。礼儀とは"ありがとう"という気持ちを示すこと。私のために時間を作っていだきありがとう。話しを聞いて頂きありがとう。それを行動で示すこと。例えば、お客様との打ち合わせであれば、自分のために時間を作っていただくわけだからありがたい。そんな時間に遅れては「ありがとう」は伝わらない。つまり礼儀を欠いている。例え言い訳しても、行動が伴わない言葉だけの礼儀などに快く思う人はいない。研修を受けると言うことも、ありがとうだ。自分で受講料を支払うこともなくだ。しかも給料までもらいながら勉強させていだける。遅れてくるとは、そんな自分のいまの立場が理解できていないと言うことだ。どれほど礼儀を欠いているかを理解して欲しい。」
「電車が遅れたなんて言い訳はやめよう。電車なんて遅れるのが当たり前だ。それでも間に合うように家を出ればいい。早すぎれば、ラッキーだ。その時間をつかっていろいろなことができる。打ち合わせなら、イメージトレーニングしてうまくすすめる方法を考える時間が作れる。資料の確認だってできる。そんなささやかな時間の使い方が社会人としてのスキルを磨くことになる。」
くどい、うんざりだ。きっと、そんな風に受けとめられているのかもしれないが、まあ、それも自分の役目でもあると割り切っている。
しかし、早いという時間の効用はたぶんそれを実践している人にとってみれば、実感として感じているだろう。単純に計算しても、1日に3回、打ち合わせや面会のために30分早く動けば、1日1時間30分の時間が作れる。これを5日間繰り返せば、毎週7時間半の勉強の時間を確保できることになる。毎週1日研修を受講しているようなものだ。これを4年ちょっとつづければ、大学院でマスターになれる程度の勉強時間になる。
まあ、そんな理屈など考えているわけではないが、次の行動の準備ができ、心の余裕が生まれ、新しい知識を手に入れる時間が手に入ることは「早すぎる」ことの効用である。「早すぎる」という行動パターンはもはや私の財産だ。
大阪開催決定!新入社員のための最新ITトレンド・1日研修
「お客様の話しに、ついてゆけません。言葉が分からないんです。」
こんな話をする新入社員は少なくありません。もちろん経験のない彼らが仕事をうまくこなせないのは当然のことです。しかし、「言葉が分からない」というのは別の問題です。
IoT、AI、クラウドなどのキーワードは、ビジネスの現場では当たり前に飛び交っています。しかし、新入社員研修ではITの基礎やプログラミングは教えても、このような最新ITトレンドについて教えることなく現場に送り出されてしまいます。そのため、お客様が何を話しているのか分からないままに、曖昧な応対しかできず、自信を無くしてしまう、外に出るのが怖いなどの不安をいだいている新入社員も少なくないようです。
そんな彼らに、ITの最新トレンドを教え、ITがもたらす未来への期待、そこに関わることへの誇りを持てるようにと企画しました。
参加費が1万円なら、懐の寂しくても自腹で参加できるはずです。また、既に新入社員研修の予算を使い切った企業でも、何とかやりくりして頂けるのではないでしょうか。そんな想いで、この金額にしてみました。また、100ページを超えるテキストは、パワーポイントのままでロイヤリティフリーで提供させて頂きます。
*大阪での開催のご希望が多数寄せられたこともあり、大阪でも開催させて頂くこととなりました。
実施内容
- 日時:下記日程のいずれか1日間(どちらも同じ内容です)
- 【東京・第1回】8月28日(月)10:00〜17:00 *定員となり締め切りました*
- 【東京・第2回】9月04日(月)10:00〜17:00
- 【大阪】 9月07日(木)10:00〜17:00
- *昼休み1時間、休憩随時
- 東京会場:株式会社アシスト・本社1階セミナールーム/市ヶ谷
- 大阪会場:株式会社アシスト・大阪セミナールーム/グランフロントタワーA
- 定員:50名/回
- 費用:1万円(税込10,800円)
- 新入社員以外(例えば、他業界からIT業界に転職された方や人材開発・研修担当の方)で参加されたい場合は、3万8千円(税込 41,040円)でご参加いただけます。
- 内容:
- ITビジネスの歴史と最新トレンド
- クラウド・コンピューティング
- ITインフラと仮想化
- サイバーセキュリティ
- IoT
- AIとロボット
- アジャイル開発とDevOps
- これからのITとITビジネス
詳しくはこちらをご覧下さい。
【図解】コレ一枚でわかる最新ITトレンド 増強改訂版
- 何ができるようになるのか?
- どのような価値を生みだすのか?
- なぜ注目されているのか?
「知っている」から「説明できる」へ
実践で「使える」知識を手に入れる
- IoT とインダストリー4.0
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- アジャイル開発とDevOps
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キーワードは耳にするけど、
それが何なのか、何ができるようになるのか、
なぜそんなに注目されているのか理解できてなかったりしませんか?
最新版(7月度)をリリースしました!
ITビジネス・プレゼンテーション・ライブラリー/LiBRA
最新版【8月版】を更改しました!
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大きな変更はありませんが講演資料を2本追加しました
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ビジネス戦略編 116ページ
【新規】デジタル・トランスフォーメーションの実際 p.8
サービス&アプリケーション・先進技術編/人工知能とロボット 127ページ
【更新】コレ1枚でわかる人工知能とロボット p.10
【更新】人工知能の3つの役割と人間の進化 p.11
【新規】自動化と自律化の領域 p.15
【新規】人工知能が奪っていくのは、労働ではなく定年かもしれない p.93
サービス&アプリケーション・先進技術編/IoT 105ページ
【新規】Wi-SUN p.56
サービス&アプリケーション・開発・運用編 70ページ
【更新】ウォーターフォール開発とアジャイル開発(2) p.17
サービス&アプリケーション・基本編 52ページ
変更はありません
クラウド・コンピューティング編 119ページ
【新規】クラウド・コンピューティング 3つの誤解 p.24〜28
誤解1:調達の手段が変わるだけ?
誤解2:ガバナンスが効かない?
誤解3:コストは下がらない?
【新規】クラウドの見積り方(1) 訂正版 p.85
インフラ&プラットフォーム編 228ページ
【最新】セキュリティ対策対象の変化 p.112
トピックス編 60ページ
変更はありません
ITの歴史と最新トレンド編 15ページ
変更はありません
【講演資料】まだ自前でシステムを持ち続けるのですか? クラウドにまつわる3つの誤解と新しい常識
ITベンダー・クラウド利用促進イベントでの講演資料
実施日: 2017年7月06日
実施時間: 60分
対象者:中堅・中小企業 CIO/情報システム部門長
【講演資料】最強の営業とは
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