アプリ＋twitter＋動画で実現したiPhoneアプリ「てのひらノルウェイの森」

明日、村上春樹原作の映画「ノルウェイの森」がいよいよ公開される。それに先立ち、iPhoneアプリ「てのひらノルウェイの森」が12月1日にリリースされているのだが、このiPhomeアプリが結構面白い。ということで、今日は 最近のお気に入りのIPhoneアプリ「てのひらノルウェイの森」を紹介したい。

この「てのひらノルウェイの森」、どんなアプリかと言うと、まずtwitterと連携しているのが特徴だ。次に、アプリで動画を視聴することができる。この二つの機能が、このアプリの全てだと言ってもいい。ユーザーは、アプリが事前に用意してあるお薦めシーンの台詞と動画を簡単にツイートできるのである。そして、ツイートしたテキストには、動画のURLが表示されており、そのURLをクリックすると、動画再生ページにリンクされて動画を視聴することができるという仕組みだ。

詳細については下記の図を参照してほしい。

この「てのひらノルウェイの森」、技術的にも面白い特徴がある。それは、twitterでリンクした動画が、PC、携帯(3キャリア)、iPhone、iPadでも再生できる点だ。通常、iPhoneとiPadの場合、ローカルにある動画は再生できるが、ウェブサイト上で配信している動画はFLASHに対応していないことから再生することができない。ところが、「てのひらノルウェイの森」は。動画ファイルをサーバ上でiPhoneとiPadでも再生できるQuickTime形式に変換し、iPhoneとiPadでも動画が再生できるようになっている。もちろん、ちゃんと携帯(3キャリア)にも対応済みだ。

動画が、PCだけではなく、携帯、iPhone、iPadでも再生できるようにしてあるのは、ユーザーのことをちゃんと考えていて好感が持てる。なぜなら、twitter自体が、PC、携帯、iPhone、iPadからツイートできるようになっているのに、動画だけがPCからしかアクセスできないようでは全く意味をなさないから。ツイートも動画の再生も、ちゃんとマルチデバイス対応ができていなければアプリの価値が下がるというものだ。映画のプロモーションにとって、動画はなくてはならないコンテンツ。その動画が、ユーザーが持っている様々な端末で視聴できるということは、プロモーションの観点から見ても非常に重要な問題である。

このアプリ＋twitter＋動画を連携させたプロモーション手法、今後流行りそうな予感がする。その理由は、ソーシャル、マルチデバイス、動画という3つのポイントをちゃんと抑えているから。それと、コストが今までの広告に比べて圧倒的に安いはずだ。動画さえ用意できれば、映画以外のプロモーションにも使える。新しいプロモーションの手法として広がるのも時間の問題かもしれない。