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モバイルを使い始めて30年の筆者が活用しているモバイル機器、モバイルシーンを紹介していきます。スマートフォン、ノートパソコン、PDA、携帯電話に加え、様々なネットサービス(ソーシャル、クラウド、レンタルサーバーなど)、周辺機器(Bluetoothヘッドセット、Bluetoothキーボード)との連動をご紹介します。

未だにPDAを愛用する理由(第5回)

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5モバイルを愛していますか?現在使っているモバイルに関して、数回に渡りお送りしています。今回は、PDAのsigmarion 3です。スマートフォン世代の方には、PDAって何?とお思いになるでしょう。このPDAこそがスマートフォンの前身だったのです。

PDAはパーソナルデジタルアシスタントの略です。アップルよりモバイル端末のNewtonが生まれたときに作られた造語と記憶しています(違っていたらごめんなさん)。PDAの本来の目的としては、当時の日本で一番近い存在としては、電子手帳でしょうか。電子手帳にも様々な歴史がありますので、このブログにて後々紹介しようと思います。

PDAは手帳のようにメモするだけでなく、アプリケーションを導入することで、データを様々に活用できました。パソコンやネットと連動することで、自分のパーソナルデータを秘書のように管理してくれました。まだ、共有(シェアリング)という概念がありませんでしたが、パーソナルデータを個人の端末同士で有機的に使えるだけで、画期的な端末でした。

PDAには、様々な種類の端末がありました。画面タップがメインの端末(当時は指によるタッチではなく、ペンによるタップでした)と、キーボードが搭載された端末に大きく分けられます。キーボード搭載でも、ミニキーボードやフルキーボードと種類が多くありました。

私はPDAの中でもキーボード搭載端末が非常に好きで、何台も購入して活用していました。その中でも現在使い続けているのがsigmarion 3です。sigmarion 3はNTTドコモより発売されたPDAです。当時はPHS通信カードを別途購入して利用するスタイルで、携帯やPHSの通信機能を内蔵していないPDAが通信会社にて多く販売されていました。sigmarion 3はNEC製の端末で、小型のフルキーボードを搭載しています。

sigmarion 3が発売されたのが、2003年です。その発売以来、9年間も愛用しています。そんなに長く愛用している理由は、キーボードです。小型キーボードではありますが、キーボードサイズが絶妙で、ブラインドタッチもできますし、端末を持って親指入力も可能です。さらに、PDA端末の中でも抜群にキータッチの良く、長時間の入力でも疲れません。書籍を何冊か書かせていただいていますが、ほとんどをこのsigmarion 3で書いているほどです。

元はNECのPDAであるモバイルギアシリーズの血を引く端末です。このモバイルギアは、どの 端末もキーボードが秀逸です。電池駆動のモバイルギア2は、パソコン並みのフルキーボードを搭載しており、こちらもいまだに愛用しています。

sigmarion 3にはドコモのPHSカードを挿して使っていましたが、ドコモのPHSサービスが終わってしまったので、通信ができません。ちなみに、使っていたPHSカードが無線LANとのデュアル機能を持つマニアックなものだったのですが、こちらの無線LANがうまく動かなくなってしまい、sigmarion 3は現在ネットに接続せずに、ポメラ状態で使っています。テキストを入力して、SDカード経由でパソコンに取り込むだけです。

テキスト入力だけの用途ではありますが、ブライドタッチが使えて、500g程度の重さで、大容量バッテリーを搭載すると一日数時間の利用であれば一週間充電不要、とまさにモバイルユーザーにとって夢のような端末なのがsigmarion 3です。sigmarion 3が壊れたら、ポメラを購入しようと思っているのですが、まだまだ現役で行けそうです。

私のモバイル端末のラインナップでは欠かすことのできないsigmarion 3をご紹介しました。次回をお楽しみに。


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