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「入れ歯専門の歯医者」が実際の症例と治療、治療に対する考え方を紹介する記事を中心に書いていきます。

入れ歯のウラを貼りかえる治療を繰り返して調子良さを保っている症例

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「以前に貼ってもらった材料がまたハガれてしまって...」
半年ぶりに来院されたWさんは40代女性の方です。他院で作製された総入れ歯はおせじにも良い形とはいえず口を開けると簡単に外れてしまいました。しかしこれには理由があります。

アゴの骨が通常よりもかなり小さく良い形の入れ歯を作れないのです。仮に新しく作り直しても代わり映えのしない物しかできないでしょう。

そこで入れ歯と歯グキが接する面にティッシュコンディショナーという入れ歯安定材のようなものを貼ることにしました。薄く貼れて入れ歯が歯グキと密着安定し、硬化しても柔らかさが残って痛みが出にくい。そんな優れた特性を持った歯科治療用の材料です。

「あっ、違和感がなくなりました」
患者さんご自身もこの違いがすぐにわかったようです。口を開けても入れ歯は外れなくなりました。

Wさんは2年間で同じ処置を5回行なっています。おかげで大きな処置もなく通院の回数も少なく、この入れ歯なりに良い状態で過ごされています。
難しい条件の入れ歯でも長い目で見て良い結果が得られるよう、これからも保険治療で努力していきます。

いとう歯科医院ホームページhttps://www.ireba-ito.com

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