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ウェブサイトを作る時に WordPress の前に検討しておきたい2つのサービス

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幼稚園の手伝いで割烹着を着たところ、似合っているとか違和感がないなどという絶賛の声をいただき改めて自分の女子力の高さを確認しました。

数年前から、ウェブサイトを作るときに WordPress を勧める人が周りに多く、たしかにプラグインなどの拡張性や利用者の多さから来る情報量の多さからわりと使いやすいシステムではあります。

SEO やマーケティングをやりやすくするツールなどもあるので、そちら関係の方々には特に根強い人気があるようです。

ところが、ここのところ WordPress がらみで色々とトラブルも増えてきています。

WordPressの脆弱性突く攻撃が激増、6万以上のWebサイトで改ざん被害 - ITmedia エンタープライズ
「WordPressのアップデートは大至急」 攻撃発生でIPAが注意喚起 - ITmedia エンタープライズ

そもそも、WordPress はサーバー上インストールして動かすシステムであり、サーバーの管理も自分で行わなくてはいけないものです。なので、トラブルが起こったときには FTP での対処や、MySQL の操作を伴う作業が必要になることもあります。

初心者必見 WORDPRESSが真っ白! トラブル復旧サービスの7大事例 | iT-STUDIO

そんな状況を鑑みてか、安易な WordPress 導入に警鐘を鳴らす専門家もおります。

自力でトラブルシューティングできない人や組織は、自前でWordPresでサイトを構築してはいけない? | スラド セキュリティ
要注意!素人がWordPressでWEBサイトを作るのはトラブルのもと! | WEBマスターの手帳

もう一度いいますが、WordPress はサーバー上で動かすシステムであり、ブログサービスなどとは全く別の考え方で向き合う必要があります。

そういった技術を持ち合わせていない、技術者に管理を依頼するだけの予算も取れないということであれば、ウェブサイトを作成するときにはそれ専用のサービスを利用するのがよいでしょう。

僕が試した5つくらいのサービスの中で、デザインが得意ではない人でもそれなりのウェブサイトを作れそうなサービスを2つ紹介します。

ウェブサイト作成ツールと言えば Jimdo や Wix が有名ですが、僕は上記の2つが使いやすいと感じました。

ペライチも Strikingly もページ内にセクションを追加して作り込んでいくのですが、セクションのタイプごとにレイアウトが决まっていてあとは画像や文章を打つだけで済みます。

これは自由度が低めとも言えるし、誰が作っても似たような構成になりがちではあるのですが、デザインが得意でない場合にはむしろそれが安定した仕上がりにつながると思います。

ペライチの編集画面 ペライチの編集画面

WordPress のセキュリティに悩んだり、テーマ選びに四苦八苦する時間でページが完成するのでよっぽどの理由があるか、サーバーを管理する技術を用意できるかでない限りこういったサービスを利用するのが良いのでしょう。

もし、自社にサーバー管理をするだけの技術があったり、外部の業者に委託する予算が用意できるのであれば WordPress はいい選択だと思います。

KUSANAGI のような WordPress 用に最適化されたサーバーイメージを使うと、セキュリティ設定や構築の簡略化、表示速度の高速化による高いユーザビリティの実現といったところを実現できるわけですし。

おわりに

そういったわけで、「よしウェブサイトを作るぞ、WordPress の導入だ」と一目散に駆け出す前に、冷静に自身の状況を考え、WordPress 以外の選択肢にも目を向けていただくと、全裸で戦地に出向くような事態を避けられることでしょう。

それでは。

WordPress 使いたい、セキュリティも頑張る、というかたはこんな本を理解できるようになってから突撃したほうがいいかも。

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