マストドンみたいな分散型 SNS と相性がいいストレージは当然分散型でしょ
マストドンが流行るとか流行らないとか色々見解が出ていますが、もう祭も楽しんだし、APIいじくり回してヒャッハーな僕にとってはどうでもいいです。
というか、マストドンはインスタンス間の情報共有が結構大変なので今後スケールしていくかどうかっていうのはかなり微妙な感じもします。
ものすごくざっくりと雑な説明をすると
- どこかのインスタンスが落ちて、適切なレスポンスを返さないとキューが詰まって死ぬ
- インスタンス内に他のインスタンスの投稿やユーザーの情報のコピーを保持するのでIDなどの統一感が無い
- インスタンスが増え続けたらトラフィックがえらいことになる
という感じでしょうか。ネットワークに詳しい人はコメントで間違いなどしてくれるととてもありがたいです。
で、これらの根本的な問題は、データが統一されていないことにあるのではないかと思っています。
全部のインスタンスが同じデータベースを使っていれば、データベースから自分のインスタンス用のデータを取得するクエリを投げば済むのですが、それだと分散型の意味が無いですよね。
そこで出てくるのが分散型ストレージです。
最近注目しているのが、ブロックチェーンを使った分散型クラウドストレージの Storj です。
Storj - Decentralized Cloud Storage
マストドンが流行ったタイミングで、もうすぐ Storj のトークンのクラウドセールが始まるというのはなにかこう、運命的な物を感じます。
分散ストレージを使えば、分散型でありながら一括管理されたデータをあつかうことができます。
マストドンのような分散型の SNS でも、全てのインスタンスのユーザーや投稿を一元管理してそれぞれにユニークな ID を振って、必要なデータを取り出すといったことも可能になるでしょう。
このような感じで、すでに次の世代のサービス、プラットフォームの姿がうっすらと見えてきているので、マストドンという一プラットフォームが流行るとか流行らないとかという議論に意味があるんですかね?
マストドンが流行るとか流行らないなんていうことは適当に理屈をつければ誰でも語れることですから。そんなことより、この先にある未来の流れに思いを馳せるほうが楽しいし、有益だと思うんですよね。
今のこの分散型プラットフォームの流れ、もうしばらく楽しめそうです。
でわでわ。
あ、そうそう。マストドンについて、現時点で出ている情報が網羅された本が発売されましたね。
これを読めば、マストドンがなんたるか、利用者がどう考えているかからインスタンスを立てるまでを知ることができて面白いですよ。