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IoTはビッグデータ活用よりも、iPhoneですら不十分なアレを解決すべき

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すっかりIoTがバズワードになりました。

なんでもとりあえずIoTって言っとけばオッケーなこの空気、クラウドの初期に似ているなぁ。

ところで、友人がIoTを見て泣いてる顔文字かと思ったと言っていて、「そうか、なるほど...」と思ったものです。

ウェブメディアを眺めていると、IoTによって得られるものは大量のユーザーデータで、それを活用することで云々かんぬんといった話が大半です。

確かに、それは確かにそうなんだけれども。もっとあるじゃん、利用者にとっていいこと。

iPhoneが解決していないこと

iPhoneが世に出てからすでに9年。

そりゃ俺も歳取るわ。

いや、そういうことではなくて。iPhoneがこの9年間で成し遂げたことといえば、誰でも彼でもインターネットにアクセスできるようになったこと。

世の人々はかつて無いほど簡単にネットに、SNSにアクセスし、そして冷蔵庫からこんにちは。

この仮想空間にアクセスするための敷居をぐんと下げました。

でもね、まだ足りない。いや、むしろ余計なもんがあるんですよ。

インターフェースが間接的になる要因

僕は、ITに疎い方のサポートをすることが多いというか、それを生業にしているところがあります。

そこで感じたことは、「ディスプレイがなくなればもっと人は簡単にITを扱えるんじゃないか?」ということ。

例えばですよ、名刺をもらって保管するのにはiPhone取り出して、ロック解除して、アプリを立ち上げて、カメラをかざしてハイポーズ、じゃなかった、カシャッと取るという。

手順、多すぎでしょ。

で、それを解決したのがこちら。

カクシン ケースキャン

これ、名刺ケースに入れたらスキャンしてクラウドにアップしてくれるっていうんですよ。

アナログ的な、あまりにアナログ的な動きだけでインターネット上のサービスにアクセスできる。

IoTってこれでしょ。

人間が、ものを動かす、触る、ペロペロするっていう、ごく日常的な行動を通じてインターネットにアクセスする。

極限的に直接的なインターフェースの実現こそがIoTのあるべき姿じゃないのかって。そんなことを思うのです。

格闘ゲームで言ったら、ジョイスティックで人を操作して相手を殴るんではなくて、直接殴ったら相手の痛みに応じてクラウドの体力パラメータが減るみたいなことですよ。

もうやめて、相手のライフは0よ! なんて、ちょっと洒落にならないくらいの直接性。

モノやデータを、ディスプレイを通して動かすのではなく、物に直接作用して動かす。

これが、多くの人がPCやスマホを使うときに起こるもどかしさを解消するんです。

ITが苦手な人は何で躓いているのか

ITが苦手な人は何が苦手なのか。

物事を間接的に動かすというのはつまり、抽象化なのかなと思うんです。

実際に物を動かすのではなく、画面やマウスなどを通じて動かす。別の動き同士を関連付ける作業が苦手なんじゃないかと。

であれば、目的とする対象そのものを動かすことができるならば、そしてその動きをデータとして送受信できたなら。

iPhoneですら使えない人にも、インターネットに参加する機会を提供する。

優れた能力を持っているのに、ITを使えないだけで苦い思いをしていた人が、ITリテラシーが高い人と同じ土俵で戦える。

そんな未来が待っているはずなんです。

IoTが語られるとき、まだまだベンダー側、インターネット側の都合が先行している印象ですが、徐々にユーザーフレンドリーな商品も出始めています。

僕は常に、利用者側に立ってこれからの未来にコミットしていきたいところです。

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