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盛り上がるブレストばかりが良いブレストじゃない。沈黙も含めて大事にしたい。(アイデア・デザイン・創造学を研究しているといろんなTipsに触れます。600文字で紹介します。)

企画メモ書きを便利にしてくれたツール

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私はアイデア創出支援という領域で仕事をする仕事柄、マインドマップでメモをとったり、情報カードを大量に使って書いたり、いろんな書き方をします。そういうアイデアという不定形の存在を記録することを試してみて、なかなか良かった方法がありますので紹介します。

以下は、ある仕事のために行ったブレストの後、一人で、短時間で企画メモ(※)にして、スキャンしたものです。固有情報の部分はモザイクをかけています。

scansnap_and_post_it_labelseal.jpg

で、なにが便利か、と言いますと、右の四つの四角、ここが、ポスト・イットラベルシールなんです。

企画メモを書く時に、こんな風に使いました。

1)最初、必要かどうかが定まらない情報、相容れない情報がいくつもある。相手から出た要望や、直接は企画に関係しない情報まで。そういうものを、ポスト・イットラベルシールにメモしていく。ルールはラベル1つに1つの要素しか書かない。(下の写真)

2)必要なラベルを、企画メモの右側に張り付ける。(目安は、書いたものの20%を使う。残りはある意味必要経費とわりきり、使わない)

3)左側に、詳しく考えを展開する。書くにつれ、必要なくなったポスト・イットラベルシールは、はがしていく。

4)下側に、そこから醸成されるイメージをラフにメモしておく(テキストだけでは表しにくいことをさっと絵とか図っぽく描けるのがアナログのいい所。このエリアは、ホワイトボードに図示するような心持ちでラフに)

5)剥がせずに残ったラベルは、適当につめて貼り直しす。(残るものは"必要な準備物"とか"クライアントの口から出たフレーズ"などが多い)


こんな感じで、A4一枚の上に張り替えたりしながら、企画メモができます。

この資料は必ずスキャンします。このポスト・イットラベルシールが便利なのは、スキャナーを通る点です。(Scansnap S1500でしか検証したことがありませんが、たぶん、大抵のものは通りそう)。

従来、アイデアメモ系をスキャンする時、こまっていたのが、普通の「ポスト・イット」に書かれたものです。グイーンと送り込むタイプのスキャナでは、ポスト・イットは、はがれたり、ジャムったりします。フィルムカバーをかぶせれば対処できますがそれは面倒に感じて、ポスト・イットの利用を自然と避けているところがありました。

このポスト・イットラベルシールは、しっかりつきます。そのため、スキャンスナップの様な超高速で書類をガーガー読み込むマシンに通しても、まったくはがれません。色も、白タイプや、カラー(青、緑、黄、赤)タイプ、がありますが、どれもある程度、彩度が抑えられているので、ペンで書いた文字がくっきりと見えます。

以上、私の最近のお気に入りのツールの紹介でした。ちょっとしたことなのですが「スキャナを通せるポスト・イット」というのは、スキャナのユーザにとっては実はすごく便利な効能なんだろうと、思っています。

―――

写真は、作業のステップ1、メモを描きだしているところ。

アイデアメモ on ポスト・イットラベルシール


追記:

このツール、かなり気に入っていて、他にもいろいろなことに使っています。

ポスト・イットラベルシールで生産的にする工夫
(私の個人のブログへ飛びます)

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