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盛り上がるブレストばかりが良いブレストじゃない。沈黙も含めて大事にしたい。(アイデア・デザイン・創造学を研究しているといろんなTipsに触れます。600文字で紹介します。)

頭の中の考えをとにかく引き出したい、を叶える2つの方法

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ホワイトボードがあるとアイデアを出しやすいと感じ、ないとストレスを感じる、という人達がいます。そこまで極端ではない人も、沢山考えださないといけない時には、彼らから見出せる示唆は、仕事に効きそうです。
 
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彼らの話をよく聞いていくとホワイトボード以外でも有効な道具があるようです。それを列挙すると以下のようなものがあります。

「ホワイトボード」
「子供用の磁石ペンで書いて消せるボード」 
「コースター」
「水滴のついた窓」
「地面(と木の枝)」
    
これらに共通するのは、どれも「仮置きテイスト」といったものがあります。
 
彼らの意見を要約すると"仮に、いったん、考えをここに書き留めておくけど、違っていればすぐに消せる。"という、「頭の中のものを、ここに仮に置く」というテイストを有することが大事なのだそうです。「瞬間の中にだけあり、ほおっておけば消えてしまうような表面」と言った方もいます。
 
逆に、彼らにとっては"ホワイトボードのような感じにはならない道具"としては以下のものがあります。

「大きな模造紙」
「スケッチブック」
「A4のコピー用紙」
 
これらも彼らの言う「仮置きのテイスト」が一見あるようですが、書いてしまった紙は、確定感が出てしまい、なくするには「シュレッダーにかける」「リサイクル箱に捨てに行く」という作業が必要で"その考えを積極的になしにする行為が必要になること"が心理的なハードルをあげるようです。
 
この辺の感覚は、多くの人には感じ分けにくいものですが、一つ言うと「消すために、きちんとした動作が必要であるか否か」が分かれ目になるようです。
 
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これらの特性が多くの人にも潜在的にあるのだと仮定すると、2つの方法が提案できます。
 
 
「オフィスにあるものだけを使うことが大前提」であるとするならば、
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【1】「頭の中の仮の考えは、仮にここに」というノートや引き出しを持っておく。
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紙に書くことは、上記のエクストリーム・ユーザをのぞいて、多くの人には良い方法ではあると思います。ただ「消すためにきちんとした動作が必要である」ことをできるだけ緩和する、というあたりは、私達も積極的に利用したいものです。そこで、
  • アイデアを書き付けるためだけの"ノート"を持っておく
あるいは
  • テーブルナフキン、メモ、ポストイット、コピー用紙など、規格がバラバラのものにさらりと書く。机の"引き出し"の一つを「仮の考えの引き出し」と定めて、がんがん入れていく。
そんなスタイルが有効でしょう。どちらも仕分けをするとか、保管する、ということは気にしないのがコツです。「これ、要る」と思ったものは、ホワイトボードと同じ要領で、デジカメで記録しておきます。
 
 
「環境や道具を購入することが可能」であるとならば、
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【2】「仮置きテイスト」を有するツールをそこら中に置いておく。
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もし、壁が塗り替えられ予算が十分にあるならば、
  • ホワイトボードになるペンキ「ideapaint」などで部屋をぬってしまう
のもいいでしょう。
実際に塗られたオフィスを先日訪問したのですが、なかなか良い感じでした。大人もおもわず落書きしたり、空間を利用したアイデアが想起されました。(文末に、その時の私の写真を掲載)
また
  • 消すときだけ電池を使うハンディーな電子黒板(Boogie Board)
もいいでしょう。記録機能は無いですが、記録性については、ホワイトボードと同じことです。消す前に残したければデジカメで撮影を。消したときに粉が出ないので、ホワイトボードの持ち込みにくいところ(食品を扱うようなところ、とか、寝室とか)でも使えるのが良い点です。子供用のマグネットペンのボードもいいですが、それはかばんの中に入れておきにくいのと、線のシャープネスが甘いのがやや難点かと。
 
IdeaPaint.jpg仙台、TRUNKにて撮影


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(余談、もしくは、筆者の独り言)
 
このエントリーを書いてみて、ふと、「ポメラ」はどうだろう。とおもいました。書き始めのころのポメラは「仮置きテイスト」のようなものがありましたが、中に沢山文章がたまってくると、この「仮置きテイスト」感はへり、「知を紡ぎ出し貯める」的な性格を強めていくように思えました(石井の個人的な見解です)。
 
またiPadは?と考えてみました。ユーザの方がその辺について、感想のある方がいらしたらぜひご教授ください。(もったいないかもしれないですが)、個人的にはiPadを手に入れたら背面にideapaintをぬって、小さいホワイドボードにしてみたいなぁとおもうのでした。
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