ブレストする方法を作る日々
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アイデアプラントは、いろんなクライアントのためのアイデアワークを設計します。
業種ごと、職種ごとに、(本質は似ていても)アイデア出しは違います。
接する情報、組織内でのアイデアの取り扱い、アウトプットとしてアイデアの生のままでいいのかどうか、などで大きく変わります。
古今東西の優れた発想技法を調べ、達人にトレーニングをしてもらったり、インタビューをさせてもらう中で「発想という作業の本質」はとてもよく似ているのだと、毎回、感じます。しかし、短時間で使うには、その用途ごとにカスタマイズされていたほうがいいのも確かで、いろんな「発想技法」があるのも、意味あることだと思います。
さて、そんななかでアイデアプラントは、ブレストをする人たちがどうすると、うまくいきやすくなるか、を朝から晩まで考えています。
昨日は、高校の美術コースで、アイデア創出の技法を提供してきました。今日は、ある精密機器メーカさんの新人研修の一環で20年後の新製品を発想する手法を提供してきました。来週は、京都精華大学で、漫画ストーリー学部の学生さんへのお話のプロットを大量に作り出すアイデアワークショップを行います。
それぞれに、発想の技法は、大きく違います。
その辺について、自己観察して「どうやって、ブレスとする方法を作っているのか」をすこしまとめてみたいと思います。普段私がしている一人ブレストは「ブレストの適切なやり方を考え出す」というものなんですが、それを記録してみようと思います。
最後に少しだけ、早速ですが、自己観察メモを、そのまま載せてみます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━今晩していた一人ブレスト:iPhoneアプリの勉強会によばれて、アプリのアイデア創出をすることに。アプリのアイデアを考え出すときに、人はどういうことをするべきか。まずは、自分がたくさん、iPhoneアプリのアイデアを考え出すことからはじめる。1)情報収集、仮説を立てる昨日の勉強会では、iPhoneアプリ開発の達人が来て、そのノウハウをお話された。私には、ユーザの体験を良いものにする、という観点で、アプリのアイデアが創出されやすい気がした。そこで、朝起きてから寝るまでのことを、頭の中で再現して、そこに登場する動詞をかきとめたらいいのでは?動詞を書き留めて、それをアプリと結びつけたら、どういうアイデアになるか、考えたら短時間に大量のアプリアイデアがでるのでは?【これは、仮説、でしかないので、やってみて感触を検証】2)仮組みした方法で、発想してみる。自分の行動を頭の中で再生「寝てる、目覚ましをとめる、布団から出たくなくてもたもたする、顔を洗う、歯を磨く、トイレに行く、着替えるものをえらぶ、朝ごはんを食べる、バス停にいく、(あるいは、車に乗る)、聴講する、講義する、打ち合わせする、本を読む、資料を探す、待ち合わせる、・・・」この動詞をすこし言い換えて、それ関したアプリを、まず書き出す。ねるアプリ→カヤック瀬尾さんのアプリとか、あるな。目覚ましを止めるアプリ→なんだろ。。。とめる代わりに、二度目をとめるアプリとか、ないかな。じゃあ・・・もたもたするアプリ→朝の作業を布団の中でやれたらいいな。布団の中でできることといえば・・・顔を洗うアプリ→さすがにこれは、きついか。どうかな、、、時間が短いし、ぬれそうだし。。。まずはパスしておくか・・・そんな感じに、ラフに、アイデアワークを、一回りしてみます。この間、メモを取ることもあれば、もやもや、と頭の中で、霧のような状態をつくっていることもあります。3)タイプライターになる。空気のたまった風船の口を開くように、頭の中のアイデア生成による圧を利用して、マシンのように、だだだっと打ち出す。このときの文章は人に見せられない、意味不明なもの、無配慮なもの、不適切なものもある。このとき、今日はツイッターを利用しています。(今晩の私のツイッター、独り言をたくさんん書いていましたがこの作業をしていました。なお、不適切な発言(インモラルなものとか)は、さすがに書く前にちょっと書き直しをしています。シンプルなメモ帳を立ち上げておいて、そっちに仮置きしたりもして。)4)うまくいったの?かこの方法で、無理なくアイデアが出たか。そして発想法という行為になじみのない人も無理なく、実施できるか?それは一定の成果を期待できそうか。もっと、簡単にできないか(知のおもちゃ化できないか、と自問しています、私は)5)放置するここまできたら、ほかのことをする。(いま、このブログを書いています)時間がたって、このことをすこし、忘れて情報を減らと、まとめやすいことを経験的に感じているため、新鮮さをあえて減らすために、放置する、ということを時々。━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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