アイデアの選び方【3】
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今日は京都精華大学さんでアイデア創出の技術をお話してきました。
さて今夜は、アイデアの選び方、第3弾です。
ブレストがうまくいって大量のアイデアが出て、
さて、そのあと、アイデアを選択するぞ、というときに
何をするべきでしょうか。
今日は、グループで行う、もっとも簡単な方法を紹介します。
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「ハイライト法」
全員でアイデアに☆をつけ、上位20%を可視化
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ブレストやブレインライティングが終わったあと、
アイデアの書かれたカードが大量に(100以上)山積み
されている状態を想像してください。
この状態のまま、○△×法や、番付法をするのは大変です。
せいぜいアイデアを20ぐらいにしておかないと。
そういうときにこの方法は有効ですし
この方法単独でも、もちろん十分なアイデア効果があります。
具体的には、こうします。
アイデアをすべて机の上に広げます。
テーブルの外周にそってならべるようにしてください。
テーブルを複数使うといいでしょう。
皆がペンを持って立ち、全部のカードをおのおので見ていきます。
そして「面白い」もしくは「広がる可能性がある」と感じるアイデアに
☆を書き込みます。
いくつのカードに☆を書き込んでも結構です。
(ただし「超おすすめだから、三ツ星!」というのはだめです。
一人が一つのアイデアにつけていい星の数は1つまで)
他の人がつけた☆は気にせず、自分の観点でつけます。
全員がつけ終わったら星の多い順に並べなおします。
筆者が分析のために12の事例でデータを集計したところ
以下の数字が見いだされました。
星がついたもの全体・・・55%
半数以上の人が☆をつけたもの・・・15%
3/4以上の人が☆をつけたもの・・・4%
(発想のテーマやメンバーの資質、人数によって多少変わりますが
この辺の数字を中心にこの傾向が見られます)
6人で、ブレインライティングを行った(アイデアが108個ある)ならば
星がついたもの・・・59枚(=星が一つもつかかないもの・・・49枚)
半数以上の人が☆をつけたもの・・・16枚
3/4以上の人が☆をつけたもの・・・4枚
となります。
メンバーの半数以上が星をつけたものと「どうしても拾い上げたいもの」を
各自に1枚ぐらいずつ拾い上げてもらうと、これで上位20%になります。
※ただし、☆が1,2個のものが、悪いアイデアである、ということではありません。
この辺のアイデアは「ダークホース」です。
失敗するかもしれないし、ブレークスルーをするかもしれないアイデアがありますので
これも、大事です。
(最後に拾ってもらうのは、その可能性を最大限、とろうとしています)
なお、この星をつける作業は100個程度に対して大体5~6分、を目安としてください。
・・・
このアイデアカードを、このあとどうするか、というと、こうします。
時間が無いとき
(a)星の多いTOP3を得て、完了。
(たとえば、グループごとにアイデアを発表してもらう時など)
時間があるとき
(b)20のアイデアを、似たものを島にしていき、
7つ前後まで集約。そのアイデアの上に立って、さらにミニ・ブレスト。
(質の高いアイデアが列挙されていると、それだけで、ブレスト的な発言が
自然と引き出せます。)
さらに時間があるとき
(3)別のの「アイデアの選び方」でさらに絞る
(この場合は、ミニブレストから出たアイデアと、20のアイデアをあわせて、
昨日、おとといの、アイデアの選び方【1】【2】を実施)
筆者のおすすめは(b)です。
突然のブレストだとやりにくい控えめなグループも
「優れたアイデアを抽出した」後だと
それを発案のネタにして、結構、ブレストっぽい場が作れます。
ブレストです、というとやりにくいならば、
アイデアの集約をした後に、ゆっくり休憩を取ると、自然とメンバーが
アイデアについての広がりを雑談したりします。
休憩明けに、その辺を覚えている範囲で書き出してもらう、だけでも結構
発展的なアイデアが得られます。
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