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[T-18]週末ハロウィンはAzureでカボチャを掘ろう!

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PDCまで18日。Azureが商品として徐々に形になってゆく様をみているのは楽しいがもちろん大変でもある。
みなさんも私以上に忙しい日々を過ごされていると思うが、週末くらいは息抜きしてもよいのではなかろうか。
そう、今週末はハロウィンである。

Halloween

この画面、開いたリンクのURLをよく見ると halloween.cloudapp.net/ そう。Azureで動いている。
Azureに配置されたSilverlight実装のカボチャ堀りお遊びアプリだ。drawモードでくりぬく領域を描き、
caveモードでくりぬくと、中にロウソクの明かりが見えるようになる。

確かにSilverlightのUIはよくできていて、アイディアも楽しいが、Azure独特の機能をつかっている
わけではない。自前でたてたIISにこのアプリを配置してもおそらく問題なく動いてしまうだろう。
Azureの事例サイト!と声高に紹介すると、開発者の方々からは So what ? といわれてしまいそうである。

しかしながら、このアプリはAzureの本質をとらえ、実にクラウド的に使っているよい例といえる。
ニューヨークでは例年以上にハロウィングッズを販売する専門ショップが増えているというニュースを
どこかで見たが、急にハロウィングッズの需要が増えたわけではなく、景気悪化で増加した好立地の空き
テナントを利用して一時的な商売でもうけてやろうという、ヤマっ気あるひとたちが増えたことが背景のようだ。

このアプリでのAzureの使い方も、まあ似たようなものである。
ハロウィン、お歳暮、クリスマス、お正月、バレンタイン、ホワイトデー、卒業、入学、ゴールデンウィークと、
日本でも季節モノの需要が盛り上がるタイミングが立て続けにあるが、こういった需要変動の大きなイベントと
クラウドの相性はとてもよい。

一定期間しか使わないモノ、話題になって急激に負荷が高くなることも想定できなくもないが、かといって
ピークにあわせてサーバーを用意するなどとてもできそうにないサービスで使うなら、従量課金のAzureは
非常に魅力的だ。しかも、このハロウィンサイト、Azureの無償期間中に賞味期限を終えるのでコスト0。

これまで、キャンペーンサイトなどでキャパシティプランニングに頭を悩ませていた人たちからすれば、
スケールアウトアーキテクチャのAzure環境は救いの神になるかもしれない。日本でも、mixiアプリを
GAEでホストしているケースもあるようだが、パンデミック的に口コミが広がって利用度が大幅にブレる
アプリケーションは、キャパプラに時間を掛けるよりクラウドのスケールアウト技術に頼った方が賢い。

…と、面倒なことはさておき、せっかくなので素直にカボチャを掘ってみて欲しい。
日本にはあまりカボチャを自分で掘るという習慣までは根付いてないが、やってみるとなぜか楽しい。
飛び石休んで4連休という方も多いだろうが、週末はAzureでカボチャを掘って Happy Halloween !

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