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Twitterスパムのお詫び。「俺を踏み台にしたぁ!?」油断でつけ込まれた心の隙

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私をフォローいただいている皆様にお詫びしたい。巷で噂のTwitterスパムにまんまと
引っかかってしまい、意図せぬダイレクトメッセージの媒介者になってしまった。

注意喚起の報道と共に、すでに様々な方が各方面で原因などを分析されているが
オルタナブロガー仲間である新倉氏の分析が最も的を得ていると思われる。

メールであれtwitterであれ、今回のようなスパム騒動が起こると、システムや制度の
脆弱性を語られることが多いが、根本は人間の心の問題である。冷静な新倉氏と違い
寸止めできなかった私の心理としても、彼が指摘している下記2点はまさしくその通りだ。

  1.知っている人から届くダイレクトメッセージであったこと
  2.なにやら面白そうだと思わせ、次に進めさせるための雰囲気

特に、私の場合誰彼かまわずフォローしているわけではないつもりなので、twitterで
かつ@返信ではなくダイレクトメッセージで届いた時点で、心のガードがかなり下がって
いたのである。そこへ、メールDMなどではすでに古典的ではあるが「次に進めさせる
ための雰囲気」に呑まれてしまった。すなわち、敵のペースにはめられたのが敗因である。

よって、私なりな対策は「心のガードをあげること」となるが、これは「ゆるふわ」感
に勝手な期待と心地よさを抱いていたtwitterとの距離感を変えることになりそうだ。
同様な手口の再発は防げるだろうが、これはtwitterにとって致命傷になりかねない。

SNS的束縛やメールの堅苦しさもなく、新しモノ好きネット住民を中心に普及してきた
ことから、雑多なユーザーが自然に排除されてきたtwitterも、そろそろ手垢にまみれ
てしまいつつあると感じている。そのうち、スパムフィルタなどのイタチごっこが
いつものように展開されることになるのだろう。

これが、私の個人的な感覚だけに限ったことであればよいのだが、少なくない割合の
アーリーアダプターの方々がそう感じてしまっているのであれば、twitterへの帰属意識は
かなり受動的なもの、すなわち、コミュニケーション自体を楽しむのではなく、
「他に便利で楽しそうなものがないから仕方なく使う道具」になってしまいつつ
あるのではなかろうか。

非IT、非ネットな新聞や芸能人がこぞって盛り上げようとしている動きが、良質とはいえない
荒らしユーザーの流入を助長しているようにもみえなくもない。Twitterをプロモーションなどの
商用で利用するケースも増えるのだろうが、ITベンダーの立場からすると「twitterの会員数は
何万人を突破し…」といったセグメントされていないマスにコストをかける価値はない。

反面、ノイズの少ない人脈を辿ってゆくことで、ハブとなるインフルエンサーに比較的簡単に到達でき、
その人の発言が、リアルな人間関係を持つ人々に対し、高い影響力を持って伝えられる質的な側面には
測定は難しいかもしれないが、効果を大いに期待したかったところでもある。

普段隙のないビジネスプロフェッショナルも、なぜか脇が甘くなってしまう、せっかく根付き始めた
「ゆるふわ」文化、もう少し温かい目で見守ってゆくべきなのだろうが、意外と寿命は早そうな予感。

と、評論家的に語ってみたところでばらまきに荷担してしまった事実が消えるわけではない。
最後に重ねて、私が踏み台となってスパムなダイレクトメッセージをばらまいてしまった
フォロワーの皆様に、改めてお詫び申し上げたい。今後は気を引き締めて。

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ガイア:「連邦のモビルスーツ、噂ほどではないわ」
改め、
ガイア:「あのパイロットめ、ただもんじゃないぞ。オルテガ、マッシュ、モビルスーツにジェットストリームアタックを掛けるぞ」

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