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無償日経テレコン難民の漂着先はマルサントレード。効率的な諜報活動はプロフェッショナルの嗜み

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新聞はここ数年とっていない。節約というより古新聞のリサイクルが面倒なのと、
朝の通勤で読む時間がとりにくいことがその理由である。ではどうしているか?
日経テレコンで読むようにしている。

元を辿れば戦略コンサル時代に料金を気にすることもなくあたりまえのようにファクト収集手段
として使っていたのがはじまりであるが、以来、すっかり手放せなくなってしまったサービスである。
ただ、戦略コンサルティングファームのような特殊な環境でなければ、利用料の高さから会社の経費で
好き放題使うというわけにもいかないだろう。実際マイクロソフト所属の今もそうである。

ではどうするか?証券会社の情報提供サービスとして利用しているのである。

日経テレコンが無償で利用できるサービスとしては、野村證券などが有名で、すでに多くの方が
利用しているかもしれないが
、私もその1人であった。ただ、頼りにしていたその野村證券から、
先日日経テレコン(野村版)のサービスを停止するという案内通知が来た。その結果、7月18日以降、
日経テレコンが使えなくなってしまうということで、株の売買手段としてより情報サービス提供手段
としての重み付けが高かった私のような日経テレコンユーザーにとって大問題となってしまっていた。

金融資産と呼べるものをそれほど多く持たず、デイトレーダー的な取引に没頭できるほど時間的な
余裕のない私ではあるが、情報漏えいの一件以降使わなくなった三菱UFJ証券と、日経テレコン用の
野村證券含め、複数の証券口座を持つに至ってはいるが、それでも日経テレコンを情報サービスで
利用できるところがなく、新たに証券口座をつくることにした。

その対象に選んだのが、マルサントレードである。

ご存じと思うが老舗丸三証券のオンライントレードサービスで、野村證券とほぼ同じ
日経テレコン<<丸三証券版>>を利用することができ、固定費としての口座手数料がかからない
ところが最大の決め手となった。株式新聞ニュースなど、他の情報提供サービスだけでなく、
取引画面の使い勝手も悪くない。口座開設後2ヶ月はキャンペーン期間で取引手数料が無料
ということもあり、機会をみて試してみたい。

いろいろ書いたが、要するに、マルサントレードで口座を新規に開設すれば、日経テレコンの
機能限定版が利用できる、すなわち、日経本紙、日経産業、日経MJが無償で読めるということだ。

ちなみに、ネット生活にどっぷりはまっている方からすると、何を今更新聞などと、最新情報は
常にネットでキャッチできるのに、というご意見もあろう。しかし、世の中一般、これから会う相手、
見えない先で戦っている敵が、どのような情報を持っているかを知ることは、戦況を有利にするために
重要なことである。

また、これは意見が分かれるところかもしれないが、個人的にはネット媒体の記事より紙媒体の
記事の方が格段に編集能力が高く、パッとみて内容が直感的に把握しやすいように思う。
目の前の業務に直結する関心度がものすごく高い内容であれば別だが、世の中一般の動向は
逐一最新情報を消化するより、新聞記事で知るくらいのテンポの方が心地よいように思う。

仕掛け元が戦略的に日経新聞にリーク→日経本紙掲載→同日のワールドビジネスサテライトで
ニュースとしてとりあげるか、あるいは次の日経MJで掲載された後、同じくWBSの特集コーナーで
紹介されるといった情報の流が透けて見えてウンザリ、という関係者もいるかもしれないが、
消費者としてはこの流れにのって、事実を把握できれば十分な分野もあるのではなかろうか。
専門家として納得のいかない解説となることもあろうが、その分野に詳しくない人にも
わかりやすいようほどよく編集されているのも嬉しい。

このブログでも何度か紹介しているかの名作、「ギレンの野望」においても諜報部の優劣で
戦況が大きく左右されることはよくあるが、闇雲に情報収集に投資すればよいというほど単純ではない。
必要な情報と、それほどでもない情報はタイミングを考慮した上で峻別し、効率よく入手、消化すべきだろう。
個人の興味や熱意は無限かもしれないが、時間や資金は有限だ。

プロフェッショナルの嗜みとして、常に効率的な情報収集を心がけたいところである。

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