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東日本大震災はマーケット終了直前、銀行締め処理の直前で起きた

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東日本大震災(東北大震災、東北地方太平洋沖地震)が発生してから最初の夜が明けました。被災された方たちには心よりお見舞い申し上げます。

今回は阪神大震災の200倍にも達するエネルギーが放出された世界最大級(マグニチュード8.8)のものであったと報道されており、昨晩は長野県栄村(過去の新潟中越地震の近く)でもマグニチュード6.7の大地震が併発していることもあって、依然予断を許さない状況です。近隣の方はお気を付け下さい。

今回の最初の地震が発生したのは3月11日14時46分。金融業界の方ならお分かりになると思いますが、東京のマーケットが終わる直前、銀行の勘定締め処理が終了する前でした。

地震発生によって、東京証券取引所のシステムにトラブルはなく、日銀ネット上も東北地方銀行とは正常に決済が終了していることが11日午後5時に日銀発表されていますが、各証券会社、銀行内では取引処理の正常完了を確認する作業で忙殺されているかと思います。

実際、東証と金融機関の売買注文回線が一部不具合を起こしたと報道されており、関連する証券会社ではトランザクションの正常完了確認のためにシステム担当者は帰宅できない状況です。東北地方の現地支店で受け付けているトランザクションについても処理の正常完了を確認するまでは同様でしょう。

また、東北地方のATMでは一部が停止しており、現金の引き出しができない状況が続いています。11日20時時点、セブン銀行では2100台のATMが停止したと発表しています。

見かけ上は問題ないように思えますが、その水面下では、社会インフラを支える人たちが懸命に努力しています。週明けに多少の混乱が生じるかもしれませんが、是非とも寛大な気持ちで許容してあげてください。

なお、フロント業務の方々に朗報ですが、日本クラウドコンピューティング株式会社が、情報システム・業務用パソコンのデータ復旧無料相談窓口を開設したとのことです。同社のプレスリリースによれば、以下の通り。

『今回の地震の被害によって失われた、あるいはアクセス出来なくなってしまった情報システム、業務用パソコンのデータについて、E-MailとFAXにて、相談を受付け、適切なデータ復旧方法を無料でアドバイスすることを目的としています。データ復旧無料相談を受付ける企業、団体についての規模は問いません。また、個人事業主など法人以外の方々からも受付けます。』
http://www.value-press.com/pressrelease.php?article_id=74440

気になる方は問い合わせてみてください。

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