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IT業界もネットカフェ難民とは無縁ではない

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つい先日、クアラルンプールから帰国したばかりですが、渡航中に流れたニュースをざっと読み流していて気になる記事がありました。


「ネットカフェ難民」広がる 7割の店に「長期・常連」
http://www.asahi.com/digital/internet/TKY200704270379.html
(朝日新聞)

(引用)
2、3年前から暮らしている、仕事が忙しすぎて帰宅できない――。インターネットカフェや漫画喫茶に寝泊まりする「ネットカフェ難民」 の実態を知ろうと、各地の労働組合や民間団体が全国規模で聞き取り調査をし、27日に結果を公表した。 調査した34店舗の4分の3に長期滞在者がいて、「難民」の広がりと深刻な実態が浮き彫りになった。


ネットカフェというのは、インターネットカフェと漫画喫茶(05年時点で全国に約2740店)を総称したカテゴリとして用いています。

数年前から、深夜の時間帯、終電を逃した人々が一時凌ぎの宿としてネットカフェを利用することは多くありましたが、 そもそも住まいが無い、という状況で利用を強いられているケースが数多くあるのは意外でもあり、しかし、そういった人々にとっては、 室内で横になれる宿泊環境を安価(2000円以下)で提供していることを考えると、当然の成り行きかなとも思いました。

ただ、ネットカフェ難民の定義には、「仕事が忙しすぎて帰宅できない」という人種も含まれているようで、 そういう面ではIT業界も少なからず難民を生み出しているように思えます。

例えば、デスマーチで朝から明け方まで労働を強いられる状況に陥った場合、始発で家に帰る時間も勿体無いと思う人は多く、 近場の漫画喫茶でシャワーを浴びてこよう、という人は実際に私の周りにもいました。

シャワーをネットカフェで浴びれるのか?と疑問に感じる方もいるかもしれませんが、都内のネットカフェには、 このような夜勤明けの層をターゲットにシャワーを提供しているところも増えています。

職場で眠るという選択肢もありますが、仮眠室でも備えていないかぎり、 実はネットカフェのソファーチェアの方が寝心地が良かったりします。幸い、これまではデスマーチの職場と自宅が離れているときは、 近くにウィークリーマンションを借りていましたが、もし私が同じ状況に陥ったなら、ネットカフェで睡眠をとることを選択するでしょう。

最近のIT業界は、36(サブロク)協定によって労働環境の取り締まりが厳しくなってきましたが、まだまだ強制的に、もしくは自発的 (?)に一日の2/3以上を労働時間に費やしている人はいると思います。

このようなネットカフェ難民を生み出さないよう、プロジェクトを管理する立場にいる人は、労働環境の悪化には常に気をつけて下さい。 もちろん、自分自身が難民にならないように!

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