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情報格差などがもたらす情報社会の問題について考える

日本は情報バリアフリー後進国?

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非常にショッキングなことがありました。

タイは日本と比べて経済的にも発展途上にあるにも関わらず、日本よりも先に電話リレーサービスが公的サービスとして提供されています。

それっておかしいと思いませんか?日本は技術大国であらゆる面が便利になっていますが、残念ながら、

日本は情報バリアフリーに関しては、後進国と言わざるを得ない面があると思います。

以前の記事にも書きましたが、日本はまだ公的サービスとして提供されておりません。

公的サービスとして提供されていない現状は、民間企業または日本財団によるモニター制度しかなく、これらのサービスには以下の制約があります。

  • 24時間いつでも使えない
  • 誰でも使えるわけではない

健常者はいつでもどこでも誰でも電話が使えると思います。

想像してみてください。

あなたの大切な人が急に病気になって救急車を呼びたいとき、電話でないと本人認証ができないとき、電話ができないと非常に不便なのです。

実は、私は耳が不自由なので、日本財団が提供している電話リレーサービスのモニター制度を活用しています。

この制度を使うと、これまでいろいろな会社と交渉するときに、メールのやり取りだとすぐ見てもらえなかったり、きめ細かなすり合わせが難しかったりして、

2週間ぐらいかかっていたものが、たったの10分の電話のやり取りで済ませることができるのです。

私はこれにも大きなショックを受けました。健常者は電話でスムーズに仕事や用事を済ませることができるのに、それができないなんて、

何て公平じゃないんだろうって

って思いました。

そこでお願いがあります。今、私が属しているNPO法人インフォメーションギャップバスターでは、

電話リレーサービスの公的サービス化を目指して、署名活動を行っています。

たった1人の署名によって、

100人の耳の聞こえない人の

「人とつながるきっかけ」

を創ることができます。

皆さんのちょっとした気付きと行動でこのようなバリアをなくしていけたらすごいことだと思います。
ぜひともご協力をよろしくお願いいたします。

署名はこちらから。↓

signature.gif

なお、ご参考ですが、総務省は、情報バリアフリーに関して、あらゆる支援を実施しています。その点は大変感謝しております。

総務省:情報バリアフリー支援

しかし、この中には多少電話リレーサービスの支援も少なからずありますが、公的サービスとして誰でも使えるようになっていないのは、

すごく残念なことです。特に電話といった普段私たちが良く使うインフラが公平になっていないのは大きな問題だと思います。

皆さんはどう思われますでしょうか?

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