タイの信号機 (タイブログ)
タイの道路には2通りの信号機がある。
青と赤が自動で切り替わる信号機と、
青と赤を警察官が手動で切り替える信号機だ。
出くわした信号がこのどちらの信号機なのかは
簡単に判断できる。
タイの信号機のほとんどは青にかわるまでの秒数がカウントダウン
で表示される電光掲示板がついている。
この電光掲示板が機能している場合は前者、
機能していない場合は後者だ。
後者の場合は、警察官が混雑状況を判断しながら
信号機の電柱から出ているケーブルスイッチで
青と赤を切り替える。
手動で切り替る信号機は、警察官が渋滞状況を見て
青と赤を切り替えることで渋滞を緩和するというのが
名目だ。
しかし、実際は警察官が気分で青と赤を変えているから、
渋滞が余計にひどくなっている。バンコクの渋滞状況に
大きく貢献している。
手動の信号機にひっかかると目も当てられない。
15分、いや下手すると20分待たせることもある。
タイ人はそれをずーっと待っている。
警察官=法律なのだ。
いつ青になるか分からないから、車を降りて買い物に行く訳にもいかず、
寝るわけにもいかない。日本人はとてもじゃないがこの時間は待てない。
信号待ちのたびにイライラする自分に、私はしょせん
タイ人気取りだと人種の違いを認識せざるを得ず
そんな自分にがっかりする。
手動信号の赤でたっぷり待たされたあとの青信号の瞬間
といえば、獲物をみつけたチーターより早いんじゃ
なかろうかと思えるぐらい、バイクは猛ダッシュする。
バイクに続いて車も我先にと猛加速する。
そんなときにネコでも横断しようものなら、
間違いなく木端微塵で跡形もなくなるだろう。
だから、タイで待ち合わせの約束をするときは、
遅れることを前提にした方がいい。
「今日は30分遅れで済んだよ!ラッキー!」
これがバンコクの道路事情だ。
今日も遅れてもマイペンライで行きましょう。
(ただしバンコクだけ)