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アジャイルに行こう!

SWEST15に参加してきました

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下呂温泉で行われた、SWEST15に参加してきました。今回の大きな目的は、

  • 西村先生のMBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)のお話を聞くこと
  • 「アジャイル開発とスクラム」の講演をすること
  • ポスターセッションの、「SafeML」を見る
  • 若者と話しをすること
です。
  • 西村先生のMBSE(モデルベースシステムズエンジニアリング)のお話
とても現実的なお話でした。モデルベースで、「システムズエンジニアリング」をすることが重要なのであると。メカ・エレキ・ソフトなど、多数の分野のエンジニアが参加するシステムズエンジニアリングでは、「中心にモデルを置いて、システムの共通の理解基盤をつくること」が本質なんだと。事例もとても説得力があり、バイクの走行安定化問題や、自動車の乗員保護問題を用いて、「最初にモデルがあれば、『何を』考えなければならないか、の問題設定ができる。」と。
ぼくが作ったマインドマップを張っておきます(クリックで拡大)。
_mbsesysml
  • 「アジャイル開発とスクラム」の講演
今回は、本に書いてあることではなく、その裏側にある「アジャイルと日本の関係」、「知識創造プロセス」、「人間が『知る』というのはどういうことか」、「イノベーションはどこから来るのか」という話題を中心にしました。スライドはこんな感じです。
  • ポスターセッション、SafeML
産総研のJeffさんが現在、SysMLを拡張してSafeMLという言語を作ろうとしています。SysMLのモデルに、安全性に関するコンセプトを加えてモデリングできるんです。コアのコンセプトとしては、とてもシンプルで、これだけ。
  • Hazard ... 存在する危険源。(高温になっている部分)
  • Harm ... Hazard によって起こる危害 (手を触れたらやけどする)
  • Harm_Context ... Hazard から Harm が引き起こされる状況(手をその近くに持っていった)
  • Context_Defense ... そのような状況を避ける防御(手が近づいたらアラームがなる)
  • Context_Detector .... そのような状況を感知する手段(物体の接近をセンスする)
Safeml
SysMLの中で、安全性の議論をするときに使えそうだ、と思いました。
ポスターセッションでは、いろんな方と写真を撮りました。(芝さん、Jeffさん、久住さん+江口さん) Jeffjpglarge_2 Shibajpglarge_2Hisazumilargejpglarge
  • 若者と話しをする
SWESTのよいところは、年代が上から下までばらけていること、アカデミアとインダストリの両方がここに集うことです。大学の先生、学生、企業の重鎮から若者。ある意味、上下関係のわけ隔てなく、議論をぶつけることができます。夜には「徹夜部屋」が用意される、など、議論が好きな方には、ぜひお勧めしたいイベントです。高田先生が続けておられるこのような活動に敬意を表したいですし、たいへん感謝をしています。
最後に、誘っていただいた、佐藤洋介さん、ありがとうございました!
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